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「素敵！！とってもお似合いですよ！！」
寒い日の朝、私は美容室にいた
「……なんか、少しだけ恥ずかしいですね、」
自分の姿を鏡で見てすぐ、そう呟いた
「一生に一度の日なんだから、もっと自信持っていきましょ！かわいいですよ、とっても！」
着付けをしてくれた美容室のスタッフさんにそう言われて、なんとなく気分が良くなった
「ありがとうございました」
「お気をつけて！」
にこにこと私を見送るお店の人に頭を下げて、私は美容室をあとにする
通りに出ると、あちこちに振り袖姿の女の子とスーツ姿の男の子がいて、
みんな会場に向かって、せっせと足を動かしていた。
今日は、成人の日。
そして私は、今日の主役、新成人。
約1年前、ラストティーン！と騒いだ日から今日まで、あっという間だった。
今日から大人の仲間入りかと思うと、
嬉しいと同時に、少しの不安と緊張を感じる
久しぶりに、中学の頃のみんなに会えるんだ。
私は首に巻かれたふわふわしたフェイクファーをきゅっと握りしめて、歩き出した。
会場に着くと、たくさんの懐かしい顔があった
「………え、A？！ひっさしぶり〜〜！！超綺麗！！！」
「あ、久しぶり！！」
すぐに友達が私を見つけてくれて、ぼっち回避。
「今ねー、3年のクラスの子たちで固まってるっぽい！うちらはあっちだね、行こ？」
「わかった！」
なんだか浮き立つ心を落ち着けて、私はその子とみんなが座っている席に向かった
式は偉い人の挨拶があったり、抽選会があったり。
近くに座っている中学2年間同じクラスだった子とも、たくさんおしゃべりできて楽しかった
ふと、ケータイを確認すると、高校3年の頃のグループチャットが、盛り上がっている
「今日来る人〜？」
誰かがそう呼びかけて、みんなが反応している
そう、この後、高校でも当時の友達と集まることになっているのだ
市民楽団の演奏を聴きながら、チャットのメンバーにしっかり目を通す
「…………」
君は、そこにはいなかった。
久しぶりに、会えるかな。と、思ったのに。
「ね、式の後どうなってる？予定！」
隣の子が聞いてくる
「高校の集まりに行くよ」
「なんだそっか〜残念！楽しんで！」
そうだよね、君はいないけど、
一生に一度の日、楽しまなきゃ。
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詩愛(プロフ) - _to_shoさん» いつもありがとうございます！切なく共感していただけて本当に嬉しいです^^ 続きもお楽しみに！ (2020年2月15日 15時) (
レス) id: 00cf9e51b5 (このIDを非表示/違反報告)
_to_sho(プロフ) - 選ばなかった未来が、少し気になるの、、、切ないです泣。共感100パーセントです泣 (2020年2月9日 2時) (レス) id: 92c3943f3d (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - _to_shoさん» 楽しんでいただけて何よりです！がんばって更新してまいりますのでよろしくお願いします！！ (2020年1月31日 19時) (レス) id: 00cf9e51b5 (このIDを非表示/違反報告)
_to_sho(プロフ) - 俺にちょっと時間ちょうだい、のとこでキュンキュンマックスです！！長いお話逆にありがとうございます！！ずっとドキドキできるとか最高です！よろしくお願いします！！ (2020年1月30日 21時) (レス) id: 92c3943f3d (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - _to_shoさん» 嬉しいです〜！ありがとうございます！ (2020年1月27日 19時) (レス) id: 00cf9e51b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：詩愛
| 作成日時：2020年1月13日 13時
