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君のそのギリギリな声にびっくりした私
何が、足りないの
「今日で卒業とかいやや」
はじめて永瀬が、その気持ちを口にした
「まだ、」
そこでぐっと、君の喉がなる音がして
「まだ、一緒におりたい」
そう続けた。
私と同じ気持ちでいてくれたの？
それがもう、とっても嬉しくて、
今こうして君の温もりに包まれている瞬間すら、愛おしくて
今この時も、どきどきが止まらないんだよ。
でも、今日で私たちの毎日はおしまいで。
そのことを考えると、言葉で表せないくらい、寂しい
「そんなの、私もだよ」
永瀬の体温を感じながらそう呟いた私の声は、想像していた以上に震えていた
その私の声色の変化に、やっぱり君は気がついて
ぐぐっと、抱きしめている腕がきつくなる
もう心臓が爆発しちゃいそうだ
同じ気持ちだよ。そう伝えたくても、
君の背中に腕を、回すことはできなかった。
そのかわりにぽんぽんと叩いてみる
もう、やめて。
これ以上このままでいたら、私の気持ちが溢れちゃうから
そう、伝えたかった。
永瀬の肩越しに見える世界には、疲れた大人たちが私たちにむける、好奇の目がたくさんあって
誰かさんの体温の熱で、ぼーっとしていた思考回路が徐々に機能を取り戻す
ねえ、もうやめよう。
もう、月が見えるよ。
今日は、終わるの。
それでも離そうとしない君の腕
どうして、言えないの、私。こんなに、好きなのに。
その時、急に自分の中で答えが見つかった
私は君に、負けたくなかった
君に、周りの女の子たちと同じだなんて思われたくなくて、君に惹かれていくたくさんの女の子のうちの1人になりたくなくて、
私が伝えてしまえば、私もたくさんの女の子のうちの1人になってしまうから。
ライバルでも、いい。
こうやって君が私を少しでも、近くで見てくれているなら。
後から考えたら、ただ単に勇気がないことへの言い訳にしか思えない、そんな気持ち。
でもその時私は、君の体温を受け止めすぎて、きちんとした考えはできなかったんだ
「ねえ、みんな見てるから、永瀬」
戻ってきた思考回路、どんどん増していくホームの人口密度に耐えかねて、
私がそう伝えると、
「じゃあひとつだけ、俺のお願い、きいてくれる？」
君の声が、震えている
「うん、なに？」
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詩愛(プロフ) - ぴーさん» こんばんは！ありがとうございます…！頑張ります！引き続きよろしくお願いします。 (2019年2月4日 22時) (
レス) id: 00cf9e51b5 (このIDを非表示/違反報告)
ぴー - とてもおもしろいです。更新楽しみにしています！！これからも頑張ってください！！ (2019年2月3日 19時) (レス) id: b972a36c14 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - 夕美さん» こんばんは、ご指摘ありがとうございます。外していたつもりだったのですがうまくできていなかったみたいです…。失礼しました。 (2019年1月25日 23時) (レス) id: 00cf9e51b5 (このIDを非表示/違反報告)
夕美 - オリジナルフラグちゃんと外して下さい、違反です。ルールくらい確認しましょう。 (2019年1月25日 23時) (レス) id: b6266b0de2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：詩愛
| 作成日時：2019年1月25日 23時
