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「高校生楽しかったなぁ」
「でも大学生も楽しみでしょ？」
「まあな〜。でもしばらくは寂しくなりそうやで、これは」
最後ということが信じられないくらい、私たちはいつものように会話をしながら電車に揺られている
「電車で帰るんも最初嫌やな〜とか思っとったけど、」
そこでくるりと私に顔を向けて
「誰かと一緒なら、まあまあええもんやな」
私とだからだ、っていう意味に受け取っていいの？
いつも君は、嬉しい言葉をくれたよね。
「私、してもらってばっかりだな、」
つい溢れたそんな言葉を、君が放っておくわけなんてなくて、
「俺の方こそいろいろしてもらってばっかやで？」
「私、何かできてた？」
こくこくと頷く永瀬
「今この瞬間も、一緒にいてくれてるやん」
「そんなぽっち…」
なんだかこじつけみたいに聞こえて、少し悲しくなったのに、
「……俺にとっては、めちゃくちゃ大事やったんやで、こうやってとなりにいてくれることが」
その真剣な顔を見たらわかる
それは明らかにこじつけなんかじゃなくて、
君の本心で。
また、涙が溢れそうだった
もう言ってしまいたいのに、伝えてしまいたいのに。
どうしても私にはそんな勇気がなくて。
この関係を壊したく、なくて。
「なーにそんな寂しい顔してんねん」
そう言ってまた余裕そうだから、
「もう、今日でこうしていられるのも最後なんだから…」
思わず、そう言ってしまった
「は？」
瞬間、本当にびっくりしたような声をあげる永瀬に、私もびっくりしてしまう
「え？なに？」
「誰が今日が最後なんて言ったん」
「だって、もう卒業…」
「あほか？卒業しても家近いんやし、時間くらい合わせれば問題ないやろ」
じわり、と心があたたかくなる
まだ、今日が終わっても、隣にいていいの？
「勝手に終わらせようとすんなって…」
私たちの関係は終わらないんだ。
ガタンと大きく電車が揺れて、私たちの最寄駅で止まった
電車を降りて、改札に向かおうとした私の腕を
君が突然ぐっとつかんで、止まってしまう私の足
びっくりして振り返ると、少し緊張したような顔の永瀬
「ちょっと付き合ってほしいとこあんねんけど」
「え？」
「ほら行くで、拒否権なしな」
そう言って私の腕を掴んだまま違う路線のホームへと歩き出した君
今日はまだ終わらない。
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詩愛(プロフ) - ぴーさん» こんばんは！ありがとうございます…！頑張ります！引き続きよろしくお願いします。 (2019年2月4日 22時) (
レス) id: 00cf9e51b5 (このIDを非表示/違反報告)
ぴー - とてもおもしろいです。更新楽しみにしています！！これからも頑張ってください！！ (2019年2月3日 19時) (レス) id: b972a36c14 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - 夕美さん» こんばんは、ご指摘ありがとうございます。外していたつもりだったのですがうまくできていなかったみたいです…。失礼しました。 (2019年1月25日 23時) (レス) id: 00cf9e51b5 (このIDを非表示/違反報告)
夕美 - オリジナルフラグちゃんと外して下さい、違反です。ルールくらい確認しましょう。 (2019年1月25日 23時) (レス) id: b6266b0de2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：詩愛
| 作成日時：2019年1月25日 23時
