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・
そして、その時はあっという間にやってくる。
「ただいまより、卒業式を挙行いたします」
少し寒い体育館。
出席番号で並ぶから、私の横に、永瀬
号令がかかって、私たちは頭を下げる
式が今、始まった
・
校長先生が話を始めるけれど、
終わってしまう。終わらないで。
そんな想いばかり溢れて、まったく耳に入ってこない
ふと、永瀬を見上げる
その目は、点数を競うと決めた時の頃のような
強く、意志を持ったように、校長先生を見据えていた
最後まで、君はかっこよかった。
その横で、私は1人で涙を拭う
そうしていると、永瀬が私をちらっと見てから
「泣きすぎ」
そう呟いて、いつものように少し笑った
その言葉に、どうしてもまた、涙が溢れてしまう
・
式はあっという間に終わってしまい、教室でクラスメイトたちと、お別れの挨拶を交わす時間になった
「写真撮ろー！」
「たまに連絡してね〜」
みんなそれぞれ泣いたり、笑ったり、最後の時を楽しんでいる
ぼーっとその様子を眺めていると、
「長谷！今日までありがとな！」
なんだか久しぶりな気がする、神宮寺くんがやってきた
「神宮寺くん、こちらこそありがとう」
彼は相変わらず爽やかだけど、少し目が赤くなっていたのは、悲しい気持ちもあるからなのかな。
「俺と写真撮ろうよ〜」
「え、写真？」
「そう！撮ろ？」
えっと。
クラスの子と写真なんて撮ったことないから、少し戸惑う
「A、帰るで」
そこへいつかのように、少し不機嫌な君が、周りの女の子たちをかき分けて、やってきた
「あ〜ほらもう見つかっちゃった」
神宮寺くんは少し寂しげにそう言う
「じん、卒業してもまた遊んだりしような」
「俺そんな怖い顔で言われても嬉しくないわ笑」
永瀬は神宮寺くんと軽くしゃべってから、私と一緒に教室をあとにした
「神宮寺くんと、もういいの？」
校門に向かいながら永瀬にきいてみる
「もうじんは終わりー。あとは、Aとの時間」
さらりとまた嬉しいことを言って、
先を歩き出した君に、慌ててついていく
私たちは、最後になるであろう、2人きりの帰り道へと、足を踏み出した
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詩愛(プロフ) - ぴーさん» こんばんは！ありがとうございます…！頑張ります！引き続きよろしくお願いします。 (2019年2月4日 22時) (
レス) id: 00cf9e51b5 (このIDを非表示/違反報告)
ぴー - とてもおもしろいです。更新楽しみにしています！！これからも頑張ってください！！ (2019年2月3日 19時) (レス) id: b972a36c14 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - 夕美さん» こんばんは、ご指摘ありがとうございます。外していたつもりだったのですがうまくできていなかったみたいです…。失礼しました。 (2019年1月25日 23時) (レス) id: 00cf9e51b5 (このIDを非表示/違反報告)
夕美 - オリジナルフラグちゃんと外して下さい、違反です。ルールくらい確認しましょう。 (2019年1月25日 23時) (レス) id: b6266b0de2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：詩愛
| 作成日時：2019年1月25日 23時
