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神社にはちらほらしか人がいなくて、
ほぼ2人きりで、境内をゆっくり歩いた
「いつから来たかったの？」
「夏休みくらい？ほんまは受験前に来たかったんやけど、なかなかそうもいかんかったから」
「1人で来ようとは、思わなかった？」
「1人で来てもつまらんし、Aと来ることに、意味があるやん」
そう、だよね、私たちはライバルなんだもん。
「たまには、リフレッシュしにこういうとこも来ないとな〜」
境内は静かで、遠くに車の音が聞こえる
「あ、なぁ、見て。お守り売ってるで」
君はふと、気がついて私に手招きをする
「え、かわいい」
そこには色とりどりのお守りがたくさん
最近神社とか来なかったからわからなかったけど、今どきのお守りはこんなにかわいいんだ…
でも、そんなお守りたちより、君の目を引いたのは、
「これ、やってみよ」
「おみくじ…？」
「そうそう、記念に」
お守りの横にある、おみくじだった。
「いいよ」
私がお財布からお金を出そうとすると、
「俺が付き合わせてるんやから、俺が出す」
なんて、またかっこいいことする。
「ごめんね、ありがと」
「はいはい引いて〜」
私たちはおみくじを1つずつ引く
「おっけ、行くで？せーの！やからな？せーの！やで？」
それはまるで、私たちが1年間競い合った、テストを見せる時のような雰囲気で、
「わかったから笑」
なんだか懐かしいと同時に、少し寂しい
「「せーの！」」
ぱらりと、広がる2つのおみくじ
大きく書いてあったのは、
「「大吉…！」」
2人とも大吉で、思わず顔を見合わせて吹き出す
「やった〜！」
「凶とかやなくてよかった〜」
そのあと、私たちはそれぞれのおみくじを読んだ
私おみくじには、
恋愛：待つと良い
待つ…？一体何を。
もやもやするけど、永瀬のは、なんて書いてあったのかな。
永瀬を見ると、なんだか真剣な顔で
「ねえ、永瀬、何かいいこと書いてあった？」
そう言ってのぞこうとすると、パッと隠されたおみくじ
「…いや、ぼちぼちやで」
隠されたことがちょっと気になる。
「本当に大吉だった？」
大吉なのにぼちぼちってこと、ある？
「ほんまやって」
そう言ってまた自分のおみくじをちらりと見た君は、
何か、心を決めたような目をしていた。
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詩愛(プロフ) - ぴーさん» こんばんは！ありがとうございます…！頑張ります！引き続きよろしくお願いします。 (2019年2月4日 22時) (
レス) id: 00cf9e51b5 (このIDを非表示/違反報告)
ぴー - とてもおもしろいです。更新楽しみにしています！！これからも頑張ってください！！ (2019年2月3日 19時) (レス) id: b972a36c14 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - 夕美さん» こんばんは、ご指摘ありがとうございます。外していたつもりだったのですがうまくできていなかったみたいです…。失礼しました。 (2019年1月25日 23時) (レス) id: 00cf9e51b5 (このIDを非表示/違反報告)
夕美 - オリジナルフラグちゃんと外して下さい、違反です。ルールくらい確認しましょう。 (2019年1月25日 23時) (レス) id: b6266b0de2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：詩愛
| 作成日時：2019年1月25日 23時
