伝説の妖怪は神様の妹でした！！

四十二話 ページ45

あれから数時間後、みんな酔っ払って眠ってしまった。
・・・ん 、私？私はお酒超強いから全然大丈夫だよ！すごいよね！
っという事で、なんだか珱も氷麗も飲んでしまったみたいで私以外誰も起きていない。私はさっき鯉伴に案内してもらった客室に行って布団を何百枚も持ってきて、みんなにかけてあげた。

『・・・流石奴良組の本家ね・・。布団がまだいっぱい余ってる。どれだけの布団がここにはあるのかしら。』

そんな事を呟いていると、

「・・！何者だ！！」

「ここをどこだと思っている！！」

「・・・侵入者なら排除する！！名を名乗れ！！」

後ろから首に刀の様な物をを突きつけられた。
三羽ガラスだな・・。

「どうした！！・おい、外に出ろ！！」

私はおとなしく庭に出た。
それにしても・・今の状況をわかっているのかな・・。
・・・今、あんたらの父親や大将がいい顔で寝ていたのに。
みんな、気持ちよさそうに寝ていたのに。

てか私じゃなかったらどうするつもりだったんだろう。
私はこの時、両親が死んだ時の事を思い出した。
あぁ、何故罪のない者が傷つかなくてはいけないのだろう。
私はいつもこんな事では怒らないのに・・何故かこの時だけ頭に血が上ってしまった。

(あぁ、もう、頭にきた。少し言ってやるか。)

・・・私の、百年に何回しか無い、・・・堪忍袋の尾が切れてしまった瞬間だった。

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