二十話 ページ21
「徳川の世は明るいで・・・今よりもっとな。
闇はーー確実に消えてゆく。この先・・・妖には生きにくい世の中になる」
ぬらりひょんはそれを聞いて、小さく息を吐いた。
「失われてゆく闇ーーーんなこたぁわかってる。だからワシは消えてゆくかもしれん・・・そいつらの為に主となるんじゃ」
「妖をーーー《守るため》ーーーか?
人の行いを認め・・・妖の世界も守る。《共生》やな・・・それはムズイで。」
「そうでもないさ、総大将(ワシ)が零、いや《舞姫》よりも強くなればいいんだからな」
・・・ちょい待ち!何でいい話だったのにそこで私の名前が出てくるの・・・!?
「ほぉ、君があの《舞姫》なんかぁ。・・・噂は聞いとんで・・。人間からは《人生で一度でも出会うと一生幸福でいられる》と、妖からはこの世で一番強いとされていて、《下駄の音が聞こえたら、跪け》と一部の妖には恐れられ、しかしほぼ全ての妖にとって憧れを抱かせるほど愛されている妖・・・ふぅん、面白いやん・・。」
「あぁ、こいつはワシの親友だからな!」
『・・・もう、ぬらりひょん。恥ずかしい事をさらりと言わないでください・・・。油売ってないで行来ますよ。』
「わかっとる。さぁ、行くか。」
『あっ、待って、ぬらりひょん。手だして下さい。』
「何をするんじゃ・・?」
ポァァァ・・
「!?」
『はい。これで傷が治りましたね・・・これでいいですね。では、さっさと下に向かいましょう・・?』
「ま、待て!今のh」
「妖様〜〜〜!えっ・・?お母様〜〜〜!?」
『え、珱・・・!?だ、大丈夫でしたか・・!怪我は・・!』
「何でここに・・ッ!!お、お母様の方が酷い怪我をなさっているではありませんか!!」
「あ、そうじゃ!零お前・・!刀が肩に・・!」
そうだった・・。う・・、痛覚が無いから忘れてた・・。
やば・・、意識が・・
ここで意識は無くなった。
目を瞑る前に見たのは、ぬらりひょんと珱、秀元さんに牛鬼の焦った顔だった。
137人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「愛され」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
水無月のぞみ - 何で名前変えられないの? (5月22日 3時) (レス) id: ba8b16685c (このIDを非表示/違反報告)
シンヤ(プロフ) - 続きとても楽しみにしています (2022年1月10日 1時) (レス) id: 42d6be6a70 (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - 了解です!今から結構遅くなってしまうかもですけど、内容考えてみます! (2019年4月1日 20時) (レス) id: a35a2b878e (このIDを非表示/違反報告)
あやなん(プロフ) - レイさん» ぬらりひょん、鯉伴、リクオの中がいいです! (2019年4月1日 17時) (レス) id: fc61734a3a (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - あやなんさん» あやなん さんは誰がいいですか?リクエストがあったらその人にする・・・かも?です。 (2019年4月1日 14時) (レス) id: a35a2b878e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:レイ | 作成日時:2019年3月31日 10時