魔剣は引き籠もる (ページ10)

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・ページ10

〈やっぱ怖いので引き籠もります。ごめんなさい〉

「「‥‥‥‥‥‥‥」」

鵲「えーーーーーーーーーーーーーー！！！！！」

紙に書かれた短い内容を見て少しの沈黙が流れた後、鵲が大声で叫んだ

途中いい感じだったのに突然このようになって困惑している

まあそんな風に思っていたのは鵲だけだったのだが

直後さっき見送ったばかりの担当に電話をかける

ﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾙｶﾞﾁｬ矢《はい、どうしましたー？》

鵲「すいません、貴方を見送った後風凪が見覚えのない扉の奥に入って出てこないんですけど」

矢《あーそれ本人の能力ですね。そうなってしまうとよほどの事がないかぎり出てこないのでどうしようもないですね、アハハ》

笑い事では無いと思う、と一瞬怒りが浮かんだが直ぐに治まった

矢《詳しいことは渡した資料の8ページ目に記載されている筈なので見ておいて下さい。そうなってしまったのはもはや仕方ないので毎日扉の前で声をかけてあげた方がいいと思うのであとはよろしくお願いします》

鵲「わかりました」
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鵲side

ブツッと音を立てて電話が切れる

道のりは長そうだな‥‥‥

加「主？」

黙ったままの俺に疑問を持ったのか加州が声をかける

そういえば忘れてたわ

鵲「なんでもない」

加「ならいいんだけどね」

薬「あんまり1人で抱え込まないようにな大将。俺っち達も協力するぜ」

鵲「ありがとな薬研」

夕食を食べて解散し、自室に戻った

ご飯持ってっても食べてくれなかったなぁ

鵲「そういえば貰った資料に今日の能力について書いてあるって言ってたな‥‥」

机に置いてた資料を手に取り担当さんが言っていたページを開く

えーーっとなになに‥‥

〈能力①：空間創造‥‥あらゆる場所に無条件で空間を作る事ができる。また、その創られた空間は本人が招かないかぎり、足を踏み入れられない絶対的不可侵領域とされる。そして現段階では創られた空間は破壊不可能とされている〉

‥‥‥チートだ

つまりこっちからは許可無いと入ろうとすら出来ないってことだろ？

よっぽど審神者ダメなんだな

まあ、俺としては仲良くなりたいし気長に頑張ってみるか！

待ってろよ！
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※顕現してから風凪はずっと目を閉じてるけど見えてます。目が特殊なため、本人は多分見られたくない(親しい人だけの時はちゃんと開いています)