魔剣は引き籠もる (ページ8)

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鵲(うわぁ～めっっちゃ美人さんだ！)

鵲「あ、えっと、よろしくな！」

『！』ｽﾞｻｻｯ

鵲「え？」

言葉を返すと風凪は一瞬で矢戸橋の後ろに隠れた

矢「隠れないでください」(小声)

『無理無理無理無理無理』(小声)

鵲「あの～‥‥‥」

『ﾋｯ』

しかも今度ははっきりと拒否反応を示された

さっきのかっこよさはどこにいったのか矢戸橋以外はこの反応にポカンとしている

矢「ハァ‥‥‥すみません。だいぶ前からこんな感じでして、少し理由を話させて貰っても構いませんか？」

鵲「わ、わかりました」

そう言うと先程の眉を下げて苦笑していた顔とは一変し、真面目な顔つきになり鵲も背筋をピンと伸ばした

矢「まず、私が本来所属している課は黒丸抹消課といいます。今回の件が決まってから特例としてこの本丸を担当することになったんです」

鵲「そうだったんですね‥‥‥‥‥ちなみに答えられる範囲でいいのですが、その課の仕事内容とは？」

矢「沢山の本丸の中には“ブラック本丸”と呼ばれる本丸があることは知っていますね？そしてその本丸がどのようなものなのかも」

鵲「まあ多少は‥‥」

矢「簡単に言ってしまえばその本丸を潰すんです。通報があったら監査に調査へ行ってもらい、ブラックだったなら潰すというかんじですね。ここからが本題なのですが、此方の風凪も所属していたんです」

鵲「！」

元々政府所属なのは知っていたがまさかそんなところにいたとは思いもしなかったのか、鵲は目を見開いた

矢「以前夜.伽案件の任務があったのですがそれがトラウマになってしまったようで、審神者や刀剣男士と話すのが怖くなってしまったらしいんです」

鵲「‥‥」

矢「先程のような反応で傷つけてしまうかもしれません。ですがどうかそれも受け入れてほしいのです」

お願いします、というと矢戸橋は頭を下げた

鵲「あ、頭を上げてください！受け入れるもなにも最初からそのつもりですよ！」

慌てて鵲は答える

そして目の前にいる2人を交互に見た

鵲「それにやっぱりその事を聞いても放っておけないって考えるより先に思ったので」

矢「鵲様‥‥‥‥‥‥ありがとうございます！」

泣くのを堪えたような顔で矢戸橋はお礼を言った

ちなみに風凪は勝手に進められる会話についていけず混乱している