魔剣は引き籠もる (ページ11)

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第三話「もはや尊敬に値する」壱：審神者ページ11

鵲side

はーい現在扉前にいます鵲です

いやー昨夜はぐっすり眠れたなぁ

寝る前に決心したとおり、今日から扉越しの交流を開始するぜ！

ちなみに朝餉を摂っている時に加州と薬研にも話した

暫くは当番制で一日に1人必ず声をかけるって提案したんだけど二振りとも賛成してくれたからよかったよ

相談のうえで初日は俺からになった

一応此所の主だし

“安心して過ごせるように”っていうのが今回の最優先事項だから新しい仲間のために、俺がんばっちゃうぞ☆

鵲「ヤッホー！おはよう風凪！」

『‥‥‥』

鵲「ちゃんと寝れたか？」

『‥‥‥』

鵲「早速だけど今考えていることを言っちゃいます」

『‥‥‥』

鵲「俺はお前と仲良くなりたい！！！馬鹿正直だと思うかもしれない。お前が今まで体験したこと、感じたことは簡単には忘れることなんて出来ないと思う。‥‥だけどそれでもいつかそんな日が来られるように、これから増えていく刀剣達も含めて俺は仲良くなることを絶対諦めないからな！覚悟しとけよ！」

『‥‥』

鵲「‥‥‥それじゃ！一旦仕事に戻るからな！八つ時くらいに戻ってくるからまた話を聞いてくれよー？」

よし、自室に戻ろう

そう思って回れ右をしようとすると、何かカサリと音が鳴った

思わずその方向に目を向けるとメモ用紙くらいの大きさの紙が落ちていた

中身は‥‥‥

〈仕事頑張れ〉

うん、めちゃめちゃ頑張ろ！(単純)
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とりま今日はかなりよかったんじぁないか？

あのあと仕事いつもより早く終わして話す時間も増やせたし

鵲「よーし、寝る前に一筆書きますか」

実は今日から毎日支給された端末から、政府に日記(という名の観察報告)を送らないといけないのだ

動物じゃないんだからそんなことしなくてもいい気がするんだが‥‥‥

〈５月２１日

　午前中少しと八つ時以降の時間に扉越しで干渉。
　言葉を交わすことはかなわなかったが、言った
　事に対して紙を使用して意思疎通はできるよう
　だ〉

ひとまずこれで大丈夫かな

早く面と向かって会話が出来るようになりたい‥‥
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風凪side

此所に来て１日目が終わった

あの審神者が来て沢山話しをしていった

なんでそんなに一生懸命になるんだか‥‥

‥‥‥‥でも、ちょっと楽しかったな
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※時間軸は春です！