八つ・カラダ探し ページ8
「おたから発見」
棚をごそごそ漁り花子くんが取り出したのは、大人の魅力たっぷりのキレイなお姉さんの雑誌。
まあ、二人とも思春期だもんね。うん、そういうことにしておこう。
「Aちゃんこっち探そっか」
『……ですね。エロガキ共はおいておきましょうか』
センパイに手を引かれ彼らと反対側を探し始める。
後ろでは、ないより、あるでしょ?、などなどの男どもの会話が飛び交っていた。
私の横では口を尖らせ頬をふくらまして拗ねるセンパイ。
彼女の思いを代弁するのであれば
『私たちだって、女の子なのに、男子ったら……』
「そうよね!でも、やっぱりああいうのがいいのかしら……どう思う?Aちゃん?」
『私ですか?うーん女子的に見るのてあればそのままのセンパイが一番可愛いんじゃないかと。でも、センパイが望むなら……あっ、あれなんてどうです?』
私が指さしたのは……
「こっ、これは……!!」
◇ 腕 みつけました ◇
源 木彫りの筋肉
花子くん ロボットアーム
センパイ マネキンの右腕
私 日本人形の腕
「あのねえ……探すのは女の人の右腕なのよ!」
『源は自分好みの腕を持ってきたのかな。花子くんはふざけたな』
「もうっ聞いてるの!?」
ぷんすか怒るセンパイを見ずらそうにする源と対象的にガン見する花子くん。
「え、えーっとぉ……」
「ねーヤシロー……言いづらいんだけどさ……
なんか変じゃない?」
「そう?」
違和感多めのセンパイに花子くんがツッコンだ。
割と勇気あるな、コイツ。
「元々こうだったと思うけどっ?」
ユサ……と揺れる胸元を自慢げに魅せるセンパイを花子くんは疑いの目で見つめている。
尚、源はシャイボーイなのかいまだそっぽを向いてる。
センパイが動いたからなのか
ゴトンと音をたて、ばちゃりとソレは水へおちた。
見てしまった男どもは固まり互いに顔を見合わせるとセンパイの名を呼び慰めるように声をかけた。
「何も言わなくていいから……」
ネ!と元気づけた花子の言葉はセンパイには会心の一撃だったようで彼女のライフは残り少ない。
茶番を繰り広げていたら砂は落ちきってしまったようで辺りにはクスクスと笑い声、地響きが鳴り響いた。
「時間だよ」
97人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
夕雨(プロフ) - 焼き鮭(・・3鮭)さん» 「焼き鮭ちゃん!」cv鬼頭あかり、になりますね!(全力でからかっていくスタイル) (2020年7月5日 17時) (レス) id: 1aaf65a1f6 (このIDを非表示/違反報告)
夕雨(プロフ) - しばらくの間更新停止とさせていただきます。応援してくださった皆様ありがとうございました。またネタとか色々考えついたら更新しようと思います。ご迷惑お掛けします (2020年7月5日 13時) (レス) id: 1aaf65a1f6 (このIDを非表示/違反報告)
焼き鮭(・・3鮭) - 待って…やっぱ…なしにしてください…_(:3」z)_お願いします… (2020年7月5日 12時) (レス) id: 20ac6cb932 (このIDを非表示/違反報告)
焼き鮭(・・3鮭) - 名前…関係ないけど…焼き鮭(・・3鮭)になる… (2020年7月5日 12時) (レス) id: 20ac6cb932 (このIDを非表示/違反報告)
夕雨(プロフ) - いつきさん» コメントありがとうございます!最近全然投稿出来てなくてすみません、もう少ししたら投稿できると思うのでしばしお待ちを! (2020年3月31日 13時) (レス) id: 1aaf65a1f6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:夕雨 | 作成日時:2020年1月12日 18時