二十一・嘘の恋は溶けた ページ25
「平！！」
人面ブロッコリーの呪いを受けてから早三日。
今日も朝から「きゃあ、佐藤くん」とかなんやら言わなきゃいけねェのかと憂鬱な気分で開けた教室の扉。
その時、アイツが私を呼んだ。
『おはよう、源。ところで、どうし』
「佐藤のコトどう思う……？」
『何って……トモダチだけど。っ！！』
「よっしゃ！治った！！」
どういう事か、佐藤くんの事を「彼ピ♡」とか言わない口になっている。
ということは、呪いが解けたのか。
『キミが、あの人面ブロッコリーを退治したの？』
「いや、オレじゃなくって。花子と先輩だ！」
『なァるほど』
彼、
ヒーローは花子とセンパイ、だったわけか。
これは後で感謝の言葉でも伝えなければ。
『ていうか、助けてくれない君もヒドイよねェ』
「うっ……！」
特に理由は無いが、源でもいじろう。
コイツ、私が呪いにかかってる間、ずーっとメソメソしてたし。
その腹いせに丁度いいと思い、彼の頬を軽くつつきながらグチグチと不満をこぼしてやった。
『あああー、私、可哀想ー』
「うう……」
『助けてくれたって良かったのにィ』
「う……っ」
『失望したナー』
「っ！オレにだって色々あるんだよ！！！！！」
いじめすぎた？と思って頬をつついていた手を離す。
だが、それは叶わず。
その手は赤くなった彼の頬に添えられていた。
「いいか！よく聞け！オレは！」
痛いくらいに熱を持った彼の頬。その目。
君は私に何を伝えたいのだろう。
そう意味を込め彼の青い瞳を見つめ返した。
「お、オレは……っ！……今はまだいい。」
顔に赤い絵の具でも塗っってしまったのかと思ってしまう程に、彼の顔は赤くなった。
熱を持った青い目は私から目を逸らし、そっぽを向いてしまう。
その、 "伝えたいこと" は、お預けみたいだ。
『待ってんね』
君が言いたい時に伝えてくれればイイ。
その頬から手を離し、私は自分の席への道を辿った。
私の背を見つめる瞳には私も覚えがある様な、無いような。
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夕雨(プロフ) - 焼き鮭(・・3鮭)さん» 「焼き鮭ちゃん！」cv鬼頭あかり、になりますね！(全力でからかっていくスタイル) (2020年7月5日 17時) (
レス) id: 1aaf65a1f6 (このIDを非表示/違反報告)
夕雨(プロフ) - しばらくの間更新停止とさせていただきます。応援してくださった皆様ありがとうございました。またネタとか色々考えついたら更新しようと思います。ご迷惑お掛けします (2020年7月5日 13時) (レス) id: 1aaf65a1f6 (このIDを非表示/違反報告)
焼き鮭(・・3鮭) - 待って…やっぱ…なしにしてください…_(:3」z)_お願いします… (2020年7月5日 12時) (レス) id: 20ac6cb932 (このIDを非表示/違反報告)
焼き鮭(・・3鮭) - 名前…関係ないけど…焼き鮭(・・3鮭)になる… (2020年7月5日 12時) (レス) id: 20ac6cb932 (このIDを非表示/違反報告)
夕雨(プロフ) - いつきさん» コメントありがとうございます！最近全然投稿出来てなくてすみません、もう少ししたら投稿できると思うのでしばしお待ちを！ (2020年3月31日 13時) (レス) id: 1aaf65a1f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夕雨 | 作成日時：2020年1月12日 18時
