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意味を貰ったよ ページ4

佐野「あー、」


歯切れ悪く、何も言わないマイキー


でも敵意はなく、なにか言いたそうな表情



あ「どうかしたの?トイレ貸そうか?」


言いにくそうだったので、便所貸して系かな、と思ったのだが、違うらしい、まぁ違うか



佐野「あー・・・」


バチンバチンと自分の両頬を叩いてわたしの目を真っ直ぐ見すえたマイキー


佐野「天野Aが好きです、幸せにします!!付き合ってください!!」


と右手だけを差し出し頭を下げるマイキー


あ「えっと、うん、よろしく、でいいのかな?」


佐野「___________は?」


あ「え、違うの」


なぜ、OKしたかというと、マイキーの傍で支えることが1番の近道だと思うから


真一郎くんとの約束を守るにはこれが最善策だと思うから



人の気持ちを弄ぶなとか言われたら何も言えないけど



わたしも未来で彼の姿を見たから、どんな手段をとっても過去を変えてやる。そんな気持ちでここに来てるんだ


だからそのためだったら何でもしてやる


例えそれが、キミを苦しめようとも。



佐野「え、いいの?!前言撤回なしだよ??」


あ「うん」


佐野「じゃ、じゃあ改めましてよろしく、お願いします?」


あ「ふふ、うん、よろしくね」


なぜ彼は私のことが好きになったんだろうか。あまり接触はしていないはずなのに。それに彼の好みに寄せたのは外見だけ。まあ一目惚れというのが1番片付けやすそうだが


そのあとすぐに彼はバブをふかしてお帰りになられた



あ「はぁ……」


かと言ってこれからどうするか


本当にこの選択があってるのかは分からない



でも過去を変えることで、きっと未来も変わる



まずは場地くんを救うところからだ


だって佐野万次郎はとてつもないメンヘラだから。メンタル弱いから。


彼の死、そしてエマちゃん、たくさんの死があり彼は未来では変わってしまった



だから全ての人を救うのだ


そうすれば彼の心は荒むことはないだろう


あ「ねえ、合ってるかな、真一郎くん」


わからない、答えが。


この、恋人になる選択があとあと自分を苦しめることになるのはこの時はまだ分からなかった



わたしは感情を捨ててここに来てるつもりだったから。

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作者名:りり | 作成日時:2022年10月15日 1時

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