怒っていても ページ14
今牛「まあ話はわかった。だが条件がある」
あ「うん」
今牛「前みたいに普通に話せ」
あ「わかった」
今牛「ほら」
と手を出してくるワカくん。やはりあなたは優しい
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あ「……お、」
今牛「おかえり」
あ「どう？！」
今牛「何も変わっちゃいねーよ」
あ「ええ」
稀咲は確かに東京卍會を除名されたのに。
今牛「てかなんなら今までで1番最悪。東京卍會のメンバー幹部ほとんど死んでる」
あ「へ？」
今牛「殺したのは全部マイキーだ」
あ「マイキーが……？どうして、」
今牛「とにかく今、スマホは？連絡とってねえのか」
あ「連絡は来てない……でも最後のトークは…フィリピンで終わらせるって書いてある」
今牛「いるか分かんねえが行くしかねぇだろ」
あ「そ、そうだよね、ごめん！ありがとう！」
バタバタと自宅を出て、急いで空港へ
大丈夫、マイキーはマイキーだから
みんなを殺すはずがない
そう願いながらフィリピンに
あ「でも、場所わかんないんだよねー」
フィリピンに着いたのはいいけど、フィリピンに居ることくらいしか分かってない私は詰みかもしれない。
花垣「あれ、なんでAさんが？」
あ「え、花垣くんこそ、どうして？」
花垣「オレはちょっと……」
あ「幹部たち殺されまくってるから海外逃亡とか？笑」
花垣「助けに来たんだ」
あ「マイキーを？」
花垣「そう、やっぱりここにいるんだ。場所案内してくれる？」
あ「それがねー、私もわかんないの」
花垣「あぁじゃあ現地の人に聞くしかないか」
あ「え、場所しってるの？」
花垣「うん、廃墟」
あ「廃墟ー？！」
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あ「マイキー？出ておいでー」
あ「いないじゃん」
花垣「いやいるよ」
暗闇から出てきたマイキー
うわぁ、センター分けちょー似合うな、なんて場違いなことを思ってしまう
花垣「マイキーくん」
佐野「なんで来た、それにAも」
あ「何でってじゃあ何で場所教えたの？助けに来て欲しいからでしょ？」
彼はメンヘラだ
今とても複雑な気持ちを抱えているのはわかる
佐野「もう終わらせたかった。最後は好きな人に殺されたい」
あ「何それずるい」
花垣「Aさんちょっと2人にさせて」
あ「ん」
彼の方が救いの言葉を言えるだろう
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作者名：りり | 作成日時：2022年10月15日 1時
