分かんないよ ページ43
石川「Aは選手なんだよ?それでそんな大怪我して」
あ「あー、奇跡的に体は打撲なんです。バレー続けれますし、ただ頭が少しバカになる程度じゃないですか?」
石川「続けれんの」
あ「はい」
石川「ならよかった」
ガラガラガラ_______
高橋「はぁっ、はぁっ、お待たせ」
あ「ぷりんぷりーん」
高橋「はい。Aそういえば、お母さんたちは?」
あ「あー、命に別状はないし、ただの打撲って分かって京都帰った」
高橋「……そう笑」
あ「ん、だかららんらんが買ってこないと甘いもの食べれない。肉も食べたいのに」
高橋「俺、このあと大学行かなきゃなんだけど……祐希さんは?」
石川「俺は少しここにいる」
高橋「わかりました、じゃ」
あ「ばいばーい、またきてねー!」
高橋は帰っていく
石川「肉食べる?」
あ「え!買ってきてくれるんですか!!」
石川「退院したら連れてってあげる」
あ「え、今食べたい。ねーパパーお肉食べたいー」
石川「パパじゃない」
あ「ふふ。ね、わたしとあなたって先輩後輩?」
石川「どうだと思う?」
あ「違うと思う。わたしが女の子で、あなたがパパ」
石川「違うわ!」
あ「全日本で戦ってきたのは覚えてる。それにお肉も何回か奢ってもらったかな、だからわたしのスポンサーさんだと思って」
石川「まあそれでいいよ」
あ「ふふ、牛タン食べたい」
石川「さっさと退院して」
あ「まかせて!!」
Aはポッカリと大事なことだけ忘れている
まあでも、俺の事を忘れたわけじゃなかったからまずよかったが、Aって変わり者だから好きになってもらうにはだいぶ苦労する
もっかい惚れさすってこんな難しかったっけ
ーーーーーーーーーー
それからAと色んな話をした。恋人になると教えてくれないこととか。
変に気を使って言えない性格なのも分かっていた
石川「そういえばなんでいつも23なの?」
あ「背番号ですか?」
石川「そう、全日本もそうだけど大学も、アメリカのも23じゃん」
あ「初めてもらった番号だったんです。中学の時ね。だからずーっと23を指定してます」
石川「へえ、それは初めて知った。でも固定した方が覚えられやすいよね」
あ「ふふそれもあります」
石川「好きなタイプは?」
あ「はは、取材ですか?笑」
石川「うん笑」
あ「好きなタイプかぁ。私の全てを受け入れてくれる人。私弱いから」
石川「知ってる」
あ「嘘つけ!」
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作者名:りり | 作成日時:2022年5月15日 3時