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君と暮らせれば良かった ページ4

直哉「なぁ、なんでこないなことしたん?怒らへんから言うてみ」


あやす様に私の頭を撫でながら言う直哉くん


あ「直哉くんが意地悪するから」


直哉「意地悪してへんで」


あ「してる」


直哉「こういうの?」


と言って私の服を脱がそうとしてくる


あ「いやだ、外だし。それにそういうのが嫌なの」


そう、私は禪院の分家の分家の分家、もう末端の末端なのだ。私の家系は何してるかと言うと、禪院家の尻拭いや後処理。表に出らずに、ケツを拭く


小さい頃にお茶会に来た時に直哉くんに目をつけられて可愛がられてるといえば聞こえはいいが


ただの性処理になってる


性処理と言っても最初はそんなこと無かった。雑用や、本当に些細な意地悪の延長線だったのだ


初めてそう言う性的なものをされたのは中学一年生の時。直哉くんが2年生の時だった


わけも分からずただ、痛みに耐えていた。それから、本家に行く時に必ずと言っていいほど彼は自分の部屋に私を招く。そしてそういう行為をする。それにウンザリしていた


そういう行為は好きな人とするべきだと初恋もまだだけどそう思うからだ


だからあたしの直哉くんへの感情は、最悪、クズなのだ


そうして、耐えてきて、中学を卒業し、高専への進学が決まり、親にも直哉くんにも言わず勝手に東京校への手続きを済ませ、こうやって今ここにいる


そして現在。今目の前にいる直哉くんにその行為が嫌だという


直哉「自分立場わかって言ってるん?」


あ「わかってる、、けど…でもそういうのはちゃんと付き合ってる人としたい、から、」


直哉「ほな付き合おか、それならええんやろ?」


あ「は、」


直哉「問題ある?」


あ「いや…そ、の」


直哉「分家の端くれが次期当主の恋人になるなんて玉の輿やな〜さぞ、Aの親は喜ぶやろな」



あ「……」



直哉「ほなかえんで。京都に」


あ「お願い。東京にいたい」


振り絞って出した声がそれだった


直哉「何に拘っとるん。こっちもあっちもやること一緒やで。」


あ「なんでも、なんでもするから東京校にいたい」


直哉「ふーん」


なんでもねぇ、と言う直哉くん


直哉「それ取り消しなしやで。ええの考えとくわ。じゃまた来るわ」


パッとあっけらかんに帰って行った直哉くんに驚く


が、それと同時に何でもすると言ってしまったので、それが怖いのである

それだけ考えていた→←小さな部屋の六畳で



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あなな - めっちゃ続き気になります!!更新頑張ってください!!!! (2022年2月14日 10時) (レス) @page24 id: e8ccd06958 (このIDを非表示/違反報告)
みもり(プロフ) - めちゃめちゃ面白いです!好きです!一回の更新ごとに沢山話しが入ってるの尊敬します。これからも頑張ってください! (2021年12月3日 20時) (レス) @page21 id: 838092b84b (このIDを非表示/違反報告)
あいりん - 小説かくの上手すぎますって!!好きです((更新楽しみにしてますー!! (2021年12月2日 18時) (レス) @page16 id: 86690bee99 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:りり | 作成日時:2021年11月25日 17時

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