一生懸命って案外悪くない3 (ページ1)

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相葉｢仲間...ねぇ。｣

そういうと相葉先輩はもっていたジュースを口に含んだ。

『私、何回も信じてその度に裏切られてきました。友達だって、伊織しか残ってない。親だって、....私に対してそんなに興味なんてない。』

言ってて泣きそうになる。情けねぇ、マジで。

相葉｢俺、今はおーちゃん達とさグループやってんじゃん？それだって最初から仲良かったわけじゃないよ。｣

私の方へ向き直す

相葉先輩の目は今まで見た事ないくらい真剣な目をしていた。

相葉｢いっぱい喧嘩した。沢山ぶつかって今があるんだよ。人がいる数だけ色んな意見や思いがあるの。｣

相葉｢まっすぐな道を歩くと向こうから歩いてきた人とぶつかるでしょ？それと一緒。｣

言いたいことが上手く汲み取れない。

それに気づいたのか相葉先輩は頭を撫でながらほほ笑みかける。

相葉｢とにかく、自分が1度でも信じた人や考えは自分から離しちゃダメだよ。その人に要らないって言われたら別だけど。｣

...私、あいつらに要らないなんて言われてない。

戻らなきゃ。ちゃんと話そう。

相葉｢上辺だけじゃ仲間なんて呼べないよ。何があったのかは分からないけど、しっかり話し合っておいで。本当の仲間になるために。｣

『はい...。』

相葉先輩に背中を押され家へと向かう。

仲間の意味を今更教えられるなんて思ってなかった。

それぐらい、私は周りが見えてなかったんだ。

あいつらが大切で、大事で...

これからもあいつらと一緒にいたい。

それだけを胸に駆け出していた。