46 / 狼狽 ページ47
side N
車は、なかった。
それを確認して、
潤くんに電話をかけたり
相葉くんが確認したはずなのにインターホンを押したり。
探し回る時間はなくて、
3人に連絡をして一旦仕事に戻った。
その後の仕事中も、脳内の半分くらいそのことで一杯。
よくないとはわかってるけれど、もしものことを考えると怖くて堪らなかった。
最初は、”大丈夫でしょ” なんて言ってたくせにね。
自業自得だ、なんて言われればそれまでなんだけど。
「携帯携帯携帯…、どこだ、」
やっと終えた仕事のことなんてすぐに頭から抜けて
楽屋へ戻った瞬間に携帯を探し回る。
見つけた携帯のディスプレイの
一番上の通知はLINEで、【集まろう、俺の家来て】というリーダーからの文。
たぶん、仕事終わるのが一番遅かったのは俺だ。
どういう流れでこうなったのかと、もしかしたら潤くんも一緒なんじゃないかと
そんな期待を込めて開いたグループ。
【俺と智くん今仕事終わった、松潤の家行くから終わった人連絡下さい】
俺が仕事行く前に報告したあとのLINEは、それだった。
3時間前。
【居ない、誰か松潤から連絡来てる人居ない？】
【俺もうちょっとで終わるけど、連絡ない】
【ねぇ、もう3時間経ってるけど連絡ないよ】
「……え、まだないの？」
つい数分前の文に、つい声が漏れる。
もう3時間経ってるのに。まだ？
そんなしょっちゅう連絡を取り合うことはないけれど
でも、今この状況だと怖くなる。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 262人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ヲ伽 -otogi-(プロフ) - Kazue Akasakaさん» コメントありがとうございます✨『らしい』という言葉がとてもうれしいです、、！楽しんでいただけるようにがんばりますので、ぜひお付き合いよろしくお願いします🥰 (2022年11月24日 14時) (
レス) id: a5fdc137e0 (このIDを非表示/違反報告)
Kazue Akasaka(プロフ) - こちらでのコメントは初めてさせて頂きます。ヲ伽さんらしい繊細なお話で続きが楽しみです。 (2022年11月23日 19時) (レス) @page5 id: fbdba45f48 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ヲ伽
| 作成日時：2022年11月23日 18時
