1237 / 幸せを創る子 ページ10
side O
和也「ふふ、潤くんごはんはどれにする？」
潤「んとね、んっと……、これ、なぁに？？」
翔「それオムライスだよ」
潤「……？？きいろ、ちがうね、しろーいね」
雅紀「とってもふわふわなんだって、書いてあるね」
「ふわふわでとろーってしてるのかな」
その言葉にステキなものを想像したのか、
もうキラッキラな目で見つめられる。
「んふふっ( 笑 )、わかったそれ頼もう、ね( 笑 )」
潤「ふわふわで、とろとろかなっ！」
和也「楽しみだね？( 笑 )」
うんうんってもう既に楽しそうな顔して頷いて
俺らが決めてるときはおとなしく待ってくれて。
うちの姫の楽しみの強さに神様が負けたのか、
真っ白なふわふわしたオムライスが一番にやってきた。
潤「わぁ…っ！」
キラキラ、とってもキラキラした目で見つめて
楽しそうに足が揺れてる。
和也「ふふ、食べていいよ？」
潤「んーん、みんなのごはんくるの、まってる」
翔「ふふ、優しいね、ありがとう」
とっても楽しみにしてたから早く食べたいはずなのに
いつもごはんは全部揃ってから食べるからって待ってくれる。
うちの子、とっても優しいのよ。
潤「ぜんぶっ！」
雅紀「ふふ、これで全部！」
いただきます、って手を合わせて
スプーンで、卵を小さく割る彼をみんなで見つめる。
潤「わぁっ、とろーって！」
「んふ、とろーって出てきたね」
潤「ふわふわかなっ！」
和也「ふふ、どうかな？食べてごらん」
小さく口を開けて、そこに運ばれる小さなオムライスは
とてもキラキラ輝く笑顔を連れてきた。
翔「んふふ、とってもおいしいのね」
俺らを笑顔で見渡すから、翔ちゃんがそう言うと
うんうん、とそれはもううれしそう。
もぐもぐかわいく食べる子を待っていたら、
ごくん、と飲み込んだあとには。
潤「とってもおいしいね〜！とろーってなっちゃうっ」
頬に空いてる手をあてて、こてんと首を傾げて
にこにことそう零す。
和也「んふふっ、かわいいねぇほんと、」
わしゃわしゃと撫でられて
ちょっと照れながらうれしそうに微笑んでる。
どんな時間でも幸せを創って、幸せを感じて
それがとっても上手なこの子を見てると、
まるで特別な時間を過ごしてる気分になる。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1364人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆかり - 続きお願いします (2022年9月11日 22時) (
レス) @page17 id: c109875420 (このIDを非表示/違反報告)
ヲ伽 -otogi-(プロフ) - チョコミン党。さん» とてもうれしいお言葉ありがとうございます🥲普段当たり前のことを少しでも特別に感じていただけているのなら幸いです☺️木漏れ日で心が温かくなっていたらいいなと思います、、✨いつも読んでいただきありがとうございます✨ (2022年9月1日 18時) (レス) @page24 id: a5fdc137e0 (このIDを非表示/違反報告)
チョコミン党。(プロフ) - 木漏れ日を読んでいて、いつも何気無く過ごし感じている事を文字という形になって理解してみると…何だか全く別の様に感じます。私は感じ取る事等が苦手なのですが、木漏れ日を読むと、5人とヲ伽様の言葉を読むと、スッと心に入ります。有難う潤くんヲ伽さん。🎂 (2022年9月1日 0時) (レス) @page27 id: 8558ed1b24 (このIDを非表示/違反報告)
ヲ伽 -otogi-(プロフ) - nyanさん» nyanさん、ありがとうございます💭一度深く感じたことって消えないですよね。なかなか言葉にできない、そして共感者が居ないそれを、木漏れ日が少しでも寄り添えていたらいいなと思います🍀 (2022年8月31日 3時) (レス) @page25 id: a5fdc137e0 (このIDを非表示/違反報告)
nyan(プロフ) - 何年経っても消えることはないそれ 。がメインで心に来ました。わかる人がいる。って救われます。 (2022年8月30日 20時) (レス) @page27 id: 2c77e9de22 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ヲ伽
| 作成日時：2022年8月2日 17時
