1240 / りんご姫 ページ13
side N
潤「おわっちゃったねぇ、」
鏡の空間を出れば、空気的に終わりを感じたのか
しゅんとしてそう呟く彼。
「ふふ、楽しかったもんね」
潤「うん、もっともっとがいい」
智「ふふ、じゃあ最後に屋上行こっか」
まだ終わりたくなさそうな彼を見て、リーダーが提案。
屋上は景色だけだからいらないかな、なんて思ってたけれど
まだ楽しみたい彼にはいいかも。
エレベーターで屋上まで上がり、扉が開くと
そこには、夕暮れの中、自然いっぱいの空間が広がる。
潤「わぁっ、きれいだねー……っ！」
絶景に選ばれるような、そんな景色ではないけれど
この子の視界に入れば、それは絶景になる。
もう夕暮れだからか、人は居ないみたい。
雅紀「ふふ、緑がたくさんだね」
潤「うんっ、とーおくまで、みえるねっ」
翔「ね、ふふ、ステキだね」
潤「みんなとじゅんのおうち、みえる？？」
「んふふ、それは見えないかな〜( 笑 )」
智「ふふ、とっても遠いからね( 笑 )」
少し景色を見渡したあと、今度は屋上に目を向ける。
そこには、さっきもあったもの。
潤「わっ、りんごだっ！りんごのいすっ」
建物前の広場ではタワーになってたりんごが、
屋上では椅子になってる。
なるほど、やっぱり屋上も美術の一環なのか。
とてとて走って行って、ちょこんと座って
ぺたぺたりんごに触りながら、足がゆらゆら揺れてる。
翔「んふふっ( 笑 )、潤マスコットみたいだね( 笑 )」
「かわいいね〜( 笑 )」
智「この置き物ほしいなぁ( 笑 )」
雅紀「家に飾りたい、( 笑 )」
「キーホルダーでもいいね( 笑 )」
マスコットやら置き物やら、何の話？って感じの潤くんは
俺ら4人からなでなでと撫でられても、にこにこうれしそうにするだけ。
雅紀「あ、潤ちゃん座ったついでに水分摂ろっか」
潤「はーいっ」
今日何回目かの、ちゅー、とストローでお茶を飲む潤くんの姿。
椅子に座る潤くんの前にしゃがんで見つめてみると、
どうして隣の椅子に座らないのかな、って顔されたけどいいの。
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ゆかり - 続きお願いします (2022年9月11日 22時) (
レス) @page17 id: c109875420 (このIDを非表示/違反報告)
ヲ伽 -otogi-(プロフ) - チョコミン党。さん» とてもうれしいお言葉ありがとうございます🥲普段当たり前のことを少しでも特別に感じていただけているのなら幸いです☺️木漏れ日で心が温かくなっていたらいいなと思います、、✨いつも読んでいただきありがとうございます✨ (2022年9月1日 18時) (レス) @page24 id: a5fdc137e0 (このIDを非表示/違反報告)
チョコミン党。(プロフ) - 木漏れ日を読んでいて、いつも何気無く過ごし感じている事を文字という形になって理解してみると…何だか全く別の様に感じます。私は感じ取る事等が苦手なのですが、木漏れ日を読むと、5人とヲ伽様の言葉を読むと、スッと心に入ります。有難う潤くんヲ伽さん。🎂 (2022年9月1日 0時) (レス) @page27 id: 8558ed1b24 (このIDを非表示/違反報告)
ヲ伽 -otogi-(プロフ) - nyanさん» nyanさん、ありがとうございます💭一度深く感じたことって消えないですよね。なかなか言葉にできない、そして共感者が居ないそれを、木漏れ日が少しでも寄り添えていたらいいなと思います🍀 (2022年8月31日 3時) (レス) @page25 id: a5fdc137e0 (このIDを非表示/違反報告)
nyan(プロフ) - 何年経っても消えることはないそれ 。がメインで心に来ました。わかる人がいる。って救われます。 (2022年8月30日 20時) (レス) @page27 id: 2c77e9de22 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヲ伽
| 作成日時：2022年8月2日 17時
