1157 / 彼が願える条件 ページ6
(リクエスト含む)
side S
潤「……………かず、……ごめんなさい、……おこんないで…？」
出てきたのは、そんな素直な言葉。
涙目で上目遣いに言われるから、
ニノも、険しかった表情を少し崩す。
和也「おいで、一旦ぎゅーしよう、」
ニノが腕を広げれば、
そろそろとその腕におさまって。
ニノの膝の上にちょこんと座って
しゅん、と俯いて顔が上がらない。
和也「お話聞いてもいい？」
潤「………うん…」
和也「何か理由があるよねきっと」
潤「…………りゆ……ある、よ」
和也「うん、それ聞きたいな」
うん、と小さく頷いて
ぽつぽつ、ゆっくり言葉を落とし始める。
潤「…………おもってる、こと…」
和也「うん、思ってることあるんだよね」
潤「りょこ、の……おはなし、した…」
和也「うん、旅行行こうねってお話したね」
潤「たくさん、どこかなって、なにしようって、」
和也「うんうん、考えたり決めたりしてるね、最近」
旅行のことがどう関係するのか、
ニノも俺らもわからなくて
ゆっくり話してくれるこの子の言葉に、耳を傾ける。
潤「……みんな……じゅん、つれていってくれる、
………だから、だからね…、………じゅん、がんばらなきゃって、おもった、」
和也「……、」
潤「じゅん、がんばらなきゃ…、いいこにしなきゃ、つれていかないよって、
だから、だからじゅんね、えっと…、あの、」
和也「ん、潤くん、ゆっくりね、伝わってるよ」
思いがたくさん溢れて、あれもこれもってなってしまうから
それをゆっくり落ち着かせてあげて。
その間にも、この子のどこか奥深くに
変に根付いてしまったものがあるんだと知る。
潤「いいこにしたら、かえってくるよって、あそんであげるよって、いった、
いいこにしたら、すきだよって、いったの、
じゅんいいこにしなきゃ、つれていってくれない…っ」
自分に何かいいことをしてくれるには
いつも条件があった。
母親はいつだってそうだった。
だからこそこの子の中では、
自分が何かしてもらうには、いい子で居なきゃいけない。
和也「そっか…、だから潤くんは、たくさんがんばったの？」
潤「うん、だって…、じゅん、りょこー…っ、みんなと、いきたい…っ」
ぽろぽろ涙が伝う彼の頬を、そっと撫でて
少し困ったように眉を下げるニノ。
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ヲ伽 -otogi-(プロフ) - 櫻宮さん» すみませんこちら返していませんでした🙇🏻旅行始まってますので、よければごらんください🥰いつもありがとうございます✨ (2022年5月4日 18時) (
レス) id: a5fdc137e0 (このIDを非表示/違反報告)
ヲ伽 -otogi-(プロフ) - riroさん» riroさんこちらでもありがとうございます✨✨ (2022年4月12日 17時) (レス) id: a5fdc137e0 (このIDを非表示/違反報告)
ヲ伽 -otogi-(プロフ) - あいさん» ありがとうございます😭😭 (2022年4月12日 17時) (レス) id: a5fdc137e0 (このIDを非表示/違反報告)
riro - いつまでも待ってるよ！ 個人的には弱ってる姫もいいけど←おい笑 オトちゃんごゆっくり出来ますように(*-ω-*) (2022年4月12日 12時) (レス) @page35 id: 4e0d2c6273 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - 再開、楽しみにお待ちしてます☆彡ムリせず書きたくなった時に戻ってきてください( ≧∀≦)ノ (2022年4月12日 1時) (レス) @page35 id: f4ca038df0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヲ伽
| 作成日時：2022年3月10日 17時
