1082 / くすむ心は鮮やかな愛で ページ21
side N
「とっても伝わったよ、ありがとう。
分からなくなったときとか、助けてほしいときにかずを探しちゃうことは、ダメなことじゃないよ。
それはね、3年前から、かずが目指してきたものだから」
そう言ってくれた数秒前の瞬間から
泣きそうなの、俺も必死に堪えてるんだから。
ひとつ夢が叶ったようで、
とってもうれしいんだから。
「ぜんぶ預けてくれたっていいよ。
困ること、怖いこと、不安なこと、かずに丸投げしてくれてもいい。
潤くんの荷物ぜんぶ持ちたいと思うくらいの気持ちだから
潤くんの荷物持ってどこかに行ったりしないんだよ」
潤「………かず、」
「でも潤くんはね、自分でもちゃんと荷物を持とうとする子だから
だから、かずと半分こしてきたの。
今は5等分出来てるけど、かずと潤くんが同じ荷物を半分こしてるのは変わらない」
頂点が見えないほど積み上げていた、2人で持ってた荷物。
それを3人が半分持ってくれた。
でも、残りの半分を2人で持ち続けてるのは変わらない。
「かずなら自分のことを大切に思ってくれる、って
それ、間違ってないよ。全然間違ってない。
胸張っていいよ。かずに大切にされてる、って胸張っていい。
潤くんのこと、とっても大切だよ。
かずは、潤くんの傍にずっと居たいよ。
潤くんは、かずの生き甲斐だから」
重いかな、なんて思って
ずっと直接言葉にはしなかった。
でも、それを受け取ってくれる子だから。
潤「かず、ありがとう」
すべてを受け入れる。
容易じゃないそれを教えてくれたのは貴方で、
容易にしてくれたのも貴方で。
「ふふ、もうちょっと、くっつき虫さんしてようよ」
潤「んふふ、くっつきむしさんしてる、
それとね、かず、…………あいしてるよ、」
「うん、潤くんのこととっても愛してるよ」
惹かれあってくっつき、
熱を共有する額から
たくさんの想いが伝わってくる。
潤「……かず、」
「ん？」
潤「あたまのなか、いま、……さよならっていった、……にせものさん、」
「……ニセモノさん、
潤くんのこと大好きなホンモノのかずには勝てないって
やっとわかったんだね、ふふ」
潤「ふふ、……んふふ、かず、」
「ふふ、なぁに」
あやふやな生き甲斐しかなかった俺に、
はっきりと鮮明な生き甲斐をくれたのも、貴方だった。
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ヲ伽 -otogi-(プロフ) - 櫻宮さん» ぐりぐり姫ちゃんわたしもお気に入りです( 笑 )、なでなでしてあげてください！😂 (2022年1月19日 15時) (
レス) @page30 id: a5fdc137e0 (このIDを非表示/違反報告)
櫻宮 - ぐりぐり姫ちゃん何回見ても癒し。笑...ちゃんと感情を表に出せるようになった姫ちゃん。偉いね。すごいね。って猛烈に撫で撫でしたい。笑 (2022年1月19日 10時) (レス) @page47 id: 59853f2783 (このIDを非表示/違反報告)
ヲ伽 -otogi-(プロフ) - nyanさん» ありがとうございます😭😭 (2022年1月18日 14時) (レス) id: a5fdc137e0 (このIDを非表示/違反報告)
ヲ伽 -otogi-(プロフ) - 櫻宮さん» 舌足らずな姫ちゃんが好きで書いてしまいます🙈笑。 (2022年1月18日 14時) (レス) id: a5fdc137e0 (このIDを非表示/違反報告)
nyan(プロフ) - 続く限り読み続けますよ❤️ (2022年1月13日 21時) (レス) @page46 id: 2c77e9de22 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヲ伽 -otogi-
| 作成日時：2021年11月23日 17時
