1093 / かわいい小悪魔 ページ33
side S
翌朝、ソファで読んでいた新聞が
突然ひとりでに動く。
ひとりでに。
………なんてわけはなく。
「ふふっ、こら姫ちゃん〜？」
潤「くふふっ」
つん、とつつかれたり
くい、と引っ張られたり。
ひとりでに新聞が動くわけもなく
小悪魔姫ちゃんの仕業です。
新聞を避けてわしゃわしゃと撫でてあげたら
いたずらが成功した子供みたいな顔をして、にこにこうれしそう。
「ふふ、いたずらっ子ちゃんだね〜」
潤「くふふっ、しょおくんびっくりしたっ？」
「ふふ、うん、びっくりしちゃった」
潤「くふふっ、わーいっ」
「ふふ、ほら朝ごはん食べるよ〜？」
ちょうど朝ごはんが出来たようで、
だっこしてダイニングテーブルへ連れてってあげると、
やっぱり足が腰に巻き付いて離れない。
「ふふ、お膝の上で食べますか？」
潤「えへへ、たべますっ」
甘えてくれるのが多くなってきたから
まぁ俺らもうれしくて。
ずーっと腕の中に置いておきたくなっちゃう。
和也「あら、いいね〜」
潤「んふふっ」
智「潤ちゃーん、今日もこれくらいにするね？」
智くんがごはんを運んで来てくれて、
潤に確認させる。
すりつぶしごはんや薬としてもらったスープをやめて2回目。
小さく細かく切った野菜のスープと、
おかゆより少し硬いごはん。
潤「うんっ、たべれる、」
雅紀「気持ち悪かったら無理しなくていいからね、」
潤「うんっ」
俺の膝の上で、相葉くんの言葉にちゃんと頷いて
ちらりと俺を見上げる彼。
「ん、もう食べる？ゆっくりね、おなかびっくりしちゃうからね」
気持ち悪くないかな、大丈夫かな、って自分の状態を確認するのに精一杯だろうから
自分で食べるのはまださせなくて、俺らが食べさせてあげるようにしてる。
小さいスプーンに少量を乗せて、小さな口に運ぶ。
ゆっくりもぐもぐ口を動かす彼の背中を摩りながら見守る俺と
自分のごはんに手を付けず、心配そうに見守るみんな。
潤の口の動きが止まって、喉がごく、と動く。
大きな目が俺を捉えて、にこっと微笑まれて。
「ふふ、よかった、今日も大丈夫だね」
潤「うんっ！」
声が聴こえちゃうのは何度かあったけれど
それに引っ張られて家を出ちゃうなんてことなくて。
この子にどれだけの負担がかかってるのか、
俺らには見えないものだから。
この子が前に進めると思うまで、
時間はたくさんかけてあげたいんだ。
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ヲ伽 -otogi-(プロフ) - 櫻宮さん» ぐりぐり姫ちゃんわたしもお気に入りです( 笑 )、なでなでしてあげてください！😂 (2022年1月19日 15時) (
レス) @page30 id: a5fdc137e0 (このIDを非表示/違反報告)
櫻宮 - ぐりぐり姫ちゃん何回見ても癒し。笑...ちゃんと感情を表に出せるようになった姫ちゃん。偉いね。すごいね。って猛烈に撫で撫でしたい。笑 (2022年1月19日 10時) (レス) @page47 id: 59853f2783 (このIDを非表示/違反報告)
ヲ伽 -otogi-(プロフ) - nyanさん» ありがとうございます😭😭 (2022年1月18日 14時) (レス) id: a5fdc137e0 (このIDを非表示/違反報告)
ヲ伽 -otogi-(プロフ) - 櫻宮さん» 舌足らずな姫ちゃんが好きで書いてしまいます🙈笑。 (2022年1月18日 14時) (レス) id: a5fdc137e0 (このIDを非表示/違反報告)
nyan(プロフ) - 続く限り読み続けますよ❤️ (2022年1月13日 21時) (レス) @page46 id: 2c77e9de22 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヲ伽 -otogi-
| 作成日時：2021年11月23日 17時
