791 / 普通の特別 ページ29
side A
チラリと、まだ少し残る片付けの方を見たけれど
ニノが彼の傍から動くことはなくて。
暖かい日差しと
ゆったりした時間に包まれる中
スースーと、かわいい寝息が聴こえる。
30分ほどそんな時間が続いていると
突然、かわいい寝息は終わり。
和也「おはよ、潤くん」
潤「ぁ、……んふ、かず……」
撫でてくれるニノの優しさを目を瞑って感じて
そんな彼を見て、またニノも優しく微笑む。
和也「夢見た？」
潤「うん、かずといた」
和也「何してたの？」
潤「おはなししてたの、ふふ」
和也「ふふ、そっか、それはいい夢だね」
何か特別なことして微笑んでたのかと思ってたけれど
そうじゃなくて、ただ単に話してただけ。
それを、あまりにうれしそうに話すから
特別なことのように感じる。
和也「じゃあ今からもお話しよ、」
潤「んふ、ゆめといっしょ？」
和也「うん、正夢にしよ」
潤「まさゆめ？？」
和也「うん、夢が現実になること」
うれしそうにふわふわ笑って
くまさんから、ニノの膝に移動して
気持ちよさそうに寝転んで目を瞑る。
潤「ね、おれは、かずのなかでどんなそんざい？？」
和也「存在？」
潤「うん、おともだち、かぞく、なかま、っていろいろある」
和也「んー、全部当てはまるけど、潤くんは潤くんだね」
潤「？？？」
和也「ふふ、お友達の枠とか家族の枠とかと同じで、潤くんって枠があるの、かずの中には」
閉じられていた瞳が開いて
ぱちくりと瞬きされる。
和也「潤くんは特別。お友達はこれからもいろんな人が増えるかもしれないけど、潤くんは潤くんだけ。
潤くんの代わりなんて居ないもん」
潤「……ずっと、？」
和也「当たり前。ずっと潤くんはかずの特別」
潤「ずっとずっと、かずのとくべつがいい」
和也「ふふ、うん、それはきっと永遠だよ」
目を細めて微笑んで
うれしそうに、また目を瞑って。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1147人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
櫻宮 - 大宮さん» 中のお手紙を見てニヤける彼らを想像してさらにニヤけてしまう私。笑姫の想いはきっと彼に届いてると思います。 (2021年2月26日 8時) (
レス) id: 59853f2783 (このIDを非表示/違反報告)
櫻宮 - 大宮さん» 確かに姫の看病あってこそ。笑私も思わずマスクの下でニヤける。笑 (2021年2月26日 8時) (レス) id: 59853f2783 (このIDを非表示/違反報告)
大宮 - 潤くんが一生懸命作ってくれたお守り、きっとしょうくんをまもってくれるよ！”お約束”ちゃんと守ってね？しょうくん。 (2021年2月24日 14時) (レス) id: a13c7c5f2d (このIDを非表示/違反報告)
大宮 - しょおく〜んっ！治ってよかったよ。姫のおかげだね(^^♪今日はしょうくんのやさしい顔が想像出来ました！私もつられてずっとにやけてます(*'▽') (2021年2月24日 14時) (レス) id: a13c7c5f2d (このIDを非表示/違反報告)
櫻宮 - 大宮さん» 私も大宮さんと同じです。そしてあわあわなのっ！に繋がる。笑何で姫ちゃんはあんなに可愛いんだろ？笑誰か教えてほしい。笑 (2021年2月22日 8時) (レス) id: 59853f2783 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ヲ伽 -otogi-
| 作成日時：2021年1月17日 11時
