766 / 現実はいつだって ページ2
side N
潤「………かず、」
「ん？」
小さく呼んで、
でも何も言えなくて
ぎゅーって強く抱きしめてくるから、
ゆっくり、って囁くと頷いてくれる。
潤「…………ど、して…ね、」
「うん、」
潤「………………ちゃんと…できない、の…かな、」
「ん？」
潤「……………………おはなし…ちゃんと、したらね…
…………いたいの、されなかったって…おもう、の」
俺に抱きついたまま、少しずつ言葉を零す。
返事ができず、頭を撫でるだけの俺を不思議に思わない彼は
きっと、精一杯。
潤「っ、みんな…のこと、きかれて…っ、」
「うん、」
潤「や、さし…っくて、めーわく…ちがうって、いってくれる…って、」
「うん、そう答えてくれたんだね」
潤「どきどき…っして、ちゃんと、おはなし…できな、くて…っ、
……っでも、でもね…おれねっ、…っ、」
「ん、潤くん、ゆっくり、ゆっくりね」
ソワソワして落ち着かなくて
昨日のことを思い出して焦ってしまう。
頭から背中にかけて撫でてあげると、
少し落ち着いてからまた、口を開く。
潤「んくっ、がんば…ったの、おはなし…したの…っ、
じゃま…って、きたな…って、いわれても…っ、
ちが…って、ちゃんと…っ、いったの…っ、」
「……うん、うん…」
潤「……っど、したら…っ、いたいの、されないの…っ？
………んん…っく、わか、な…っの、いいこ…っなれない…っ」
″ いいこになれない ″
彼はどこまででも、自分を否定するんだ。
すべてのことは、自分の責任だと思ってるの？
「ちがうよ…、ちがうよ潤くん、ちがうんだよ…」
過去のことや昨日のことは
なにか自分にダメなところがあったんだと思ってるんだ。
だから母親もあの先生も自分に痛いことをするんだと、
彼はずっとそう思ってる。
ちがう、とそう零したけれど
″ 理由なんてないんだ ″ なんて言えない。
そんな残酷な真実を、伝える勇気がない。
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櫻宮 - 大宮さん» 中のお手紙を見てニヤける彼らを想像してさらにニヤけてしまう私。笑姫の想いはきっと彼に届いてると思います。 (2021年2月26日 8時) (
レス) id: 59853f2783 (このIDを非表示/違反報告)
櫻宮 - 大宮さん» 確かに姫の看病あってこそ。笑私も思わずマスクの下でニヤける。笑 (2021年2月26日 8時) (レス) id: 59853f2783 (このIDを非表示/違反報告)
大宮 - 潤くんが一生懸命作ってくれたお守り、きっとしょうくんをまもってくれるよ！”お約束”ちゃんと守ってね？しょうくん。 (2021年2月24日 14時) (レス) id: a13c7c5f2d (このIDを非表示/違反報告)
大宮 - しょおく〜んっ！治ってよかったよ。姫のおかげだね(^^♪今日はしょうくんのやさしい顔が想像出来ました！私もつられてずっとにやけてます(*'▽') (2021年2月24日 14時) (レス) id: a13c7c5f2d (このIDを非表示/違反報告)
櫻宮 - 大宮さん» 私も大宮さんと同じです。そしてあわあわなのっ！に繋がる。笑何で姫ちゃんはあんなに可愛いんだろ？笑誰か教えてほしい。笑 (2021年2月22日 8時) (レス) id: 59853f2783 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヲ伽 -otogi-
| 作成日時：2021年1月17日 11時
