785 / 造愛なんて ページ23
side S
潤「わ…っ、かず、よごれちゃ…っ」
和也「そんなのいいよ、このまま先に一緒にお風呂入ろ、」
大丈夫、と何度も零しながら
頭から背中にかけて撫でられれば、少しずつ震えはおさまっていく。
潤「…………ごめんなさい、…ありがと…」
和也「もう、謝んなくていいのに…、潤くん悪いことしてないんだよ」
潤「………おこってない…？」
和也「うん、怒ってない、大丈夫だよ」
潤「……ありがとかず、」
ずっと撫でてくれるニノの腕の中で
固まっていた体から力が抜けていく。
きゅ、て弱々しくニノの服を握ったときには、
体重はすべてニノに預けていて。
和也「大丈夫、零しちゃうことなんて誰にでもあるからね？
潤くんがわざとじゃないことちゃんとわかってるし、ごめんなさい、って思ってること伝わってるから怒らないよ」
潤「……………っ、で…でもっ、よごしちゃ…っ、
…………かたづけなきゃ…っとか、たくさん…っ」
和也「んーん？そんなの気にしなくていいの。
俺らは潤くんにやけどとかケガがないかが一番心配だったんだよ」
その言葉で、ピク、と動いた体は
ゆっくりニノから離れ、傍に居た俺らの方を恐る恐る見る。
ひとつ頷いて3人で触れてあげると、
また、ニノに体重を預けて。
和也「潤くんのこと大切だから、零したことより心配のほうが大きいの。
汚れたこととか片付けなきゃいけないこととか、そんなこと気にならないし、怒ったりもしないの」
潤「…………………たいへん、ちがう……？」
和也「うん、違うよ」
潤「……………にもつ、ちがう……？」
和也「うん、違う」
潤「………………いらないこ…って…」
和也「ううん、ならないよ、潤くんのこと必要だよ」
小さく弱く握っていた手が
ぎゅう、って赤くなるほど強くなって。
潤「………………あいせなく、……ならない……？」
和也「うん、ならないよ、ずっと潤くんのこと愛してるよ」
母親の本心に気づいてしまってから
偽りの愛は簡単に造れると気づいてしまってから
何度も何度も零されるこれに、抱きしめずには居られなくて。
彼の苦しみや不安を、
代わりに持ってあげられないことが
心底悔しくて、もどかしくて。
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櫻宮 - 大宮さん» 中のお手紙を見てニヤける彼らを想像してさらにニヤけてしまう私。笑姫の想いはきっと彼に届いてると思います。 (2021年2月26日 8時) (
レス) id: 59853f2783 (このIDを非表示/違反報告)
櫻宮 - 大宮さん» 確かに姫の看病あってこそ。笑私も思わずマスクの下でニヤける。笑 (2021年2月26日 8時) (レス) id: 59853f2783 (このIDを非表示/違反報告)
大宮 - 潤くんが一生懸命作ってくれたお守り、きっとしょうくんをまもってくれるよ！”お約束”ちゃんと守ってね？しょうくん。 (2021年2月24日 14時) (レス) id: a13c7c5f2d (このIDを非表示/違反報告)
大宮 - しょおく〜んっ！治ってよかったよ。姫のおかげだね(^^♪今日はしょうくんのやさしい顔が想像出来ました！私もつられてずっとにやけてます(*'▽') (2021年2月24日 14時) (レス) id: a13c7c5f2d (このIDを非表示/違反報告)
櫻宮 - 大宮さん» 私も大宮さんと同じです。そしてあわあわなのっ！に繋がる。笑何で姫ちゃんはあんなに可愛いんだろ？笑誰か教えてほしい。笑 (2021年2月22日 8時) (レス) id: 59853f2783 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヲ伽 -otogi-
| 作成日時：2021年1月17日 11時
