539 / 広がる安堵 ページ49
side O
彼の恐怖がまた増えたことに気づいてから、1週間。
事件から約2週間ほど経つけれど、
家では全然平気だけど仕事では一人がダメっていうのが、
分かりやすく表してる。
雅紀「明日の朝何にしようかな〜」
潤「んっとねー、コーンスープたべたい！」
雅紀「それ昨日も食べたじゃーん( 笑 )」
潤「あれ、そうだっけ？」
和也「おじいちゃん( 笑 )」
そのとき、翔ちゃんの電話が突然スピーカーに変わった。
翔「だーかーら、何回言ったらわかるの」
『いや、でも…』
翔「血縁関係が何になるんだよ、強制は出来ないはずだよ」
警察から、DNA鑑定を頼まれてる。
でも潤ちゃんはそれを断った。
今更父親を知ろうとは思わないって。
それでも警察から何度も頼まれるのか、
マネージャーからの5度目の電話に、ちょっとキレ気味。
翔「潤は受けないっつってんの、何回も言ってるよね？」
『そうなんですが…引き下がっていただけなくて、』
翔「令状がない限りDNA鑑定は任意だから強制することは問題になるの。
しかも犯人わかってるのにわざわざ調べる意味がわかんねぇよ、どうせあの男が言ってんだろ」
『たぶん…』
翔「処分が決まったあとでも応じる気はない。
まずその男をちゃんと処分してもらわなきゃ困るの。
もう一生潤に近づけないようにお願いしますって言っといて！」
少し声を荒らげてぶち切りした翔ちゃんに
潤ちゃんがそっと近づく。
潤「あの……、…ごめんね…？」
翔「潤は悪くないんだよ、犯人わかってるのに事件のために鑑定なんて有り得ない」
潤「そ、そうなの…？」
翔「何年キャスターやってると思ってんだって話だよ」
イライラしたまま、
難しいことを淡々と話す翔ちゃんに
潤ちゃんの頭にはハテナが飛び交ってる( 笑 )
翔「あーもー……潤」
潤「わ、だいじょうぶ…？」
イライラがおさまらない翔ちゃんは
ぎゅう、と潤ちゃんを抱きしめた。
コロコロ変わる翔ちゃんに、
おろおろしてる潤ちゃん( 笑 )
翔「…もうちょっとこうしてよっか」
潤「そしたらしょーくん、いらいらなくなる？」
翔「ふふ、うん、」
潤「あ、しょーくん？あしたのあさ、おにぎりつくろ？」
翔「ふふ、みんな遅めだし一緒に作ろっか」
潤「んふ、はやおきしなきゃっ」
今は翔ちゃんのご機嫌取りだけど
したいこともときどき言えるようになった彼。
順調そのものな彼の頭を撫でながら
ホッと安心した。
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櫻宮 - ニノと潤くん。二人は見えない何かでつながってる気がする。。キミは弱くない。弱くなんかないよ。大丈夫。振り返って立ち止まりそうになっても。皆なら私たちならきっと絶対背中を押してくれるから。大丈夫だから。。彼がこれからずっと笑顔でいられるように。。 (2020年8月12日 19時) (
レス) id: 59853f2783 (このIDを非表示/違反報告)
櫻宮 - え、、何が起きるの？笑笑次が待ちきれない！ (2020年8月12日 19時) (レス) id: 59853f2783 (このIDを非表示/違反報告)
櫻宮 - いえいえ(笑)みんなが言ってる｢俺らにとって生きる意味が彼であるように彼にとっても生きる意味が俺らであってほしい｣私もそう思います。まさに持ちつ持たれつの関係、、ですね。 (2020年8月11日 9時) (レス) id: 59853f2783 (このIDを非表示/違反報告)
ヲ伽 -otogi-(プロフ) - 櫻宮さん» いつもありがとうございます(*^^*) (2020年8月10日 23時) (レス) id: a5fdc137e0 (このIDを非表示/違反報告)
櫻宮 - 誰か姫の沼から私を救って下さい(笑)可愛過ぎかよ。。笑笑そしてニノ。よかった。傷が浅くて。彼にとって愛情は何より大切で大事で。。それがよく伝わるなぁと思いました。 (2020年8月10日 22時) (レス) id: 59853f2783 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヲ伽 -otogi-
| 作成日時：2020年7月27日 13時
