538 / 桜が運ぶのは ページ48
side S
4月も下旬に差し掛かった頃。
仕事のある人と無い人で合致して、5人でダンスの練習。
智「あら、潤ちゃん可愛いの連れてきたね〜」
潤「ん？？」
相葉くんとやってきた潤の頭には、桜。
舞い散る桜がついてきた。
潤「わ、ふふっ」
智「あげる、」
潤「そとにもどしてあげよ〜」
大事そうに両手で抱えて
窓を開け、そっと戻してあげながら
小さく手を振る潤。
和也「ふふ、戻って行った？」
じーっと窓の外を見つめる潤に毛布を掛け
優しく頭を撫でてそう問いかけるニノ。
潤「うん、ばいばいした」
和也「よかったね」
潤「ね、あそこ、ねこちゃん」
和也「ほんとだ、真っ白だね」
潤「きれいだね〜」
のんびりゆったり時間が流れる。
ダンスの練習だけは、潤のペースで始める。
急かしても身にならないと思うから。
雅紀「潤ちゃーん、トイレ行ってくるね？」
まだ始まらなさそうな雰囲気を見てそう言った相葉くんを
潤は、勢いよく振り返った。
そこには、恐怖の表情。
潤「おれも…っ、おれもいくっ、」
慌てたように相葉くんに駆け寄り、
縋り付くようにそう言う。
雅紀「どしたどした…うん、一緒に行く？お腹でも痛い？」
潤「んーんっ、ちが…っ、ひとり…だめなのっ、」
その言葉で
不思議そうな相葉くんの顔が、納得したように優しくなる。
潤「まぁっ、ひとりで…いかないで…っ？」
雅紀「ん、わかった、一人で行かないから大丈夫。落ち着いてね？」
背中を摩りながら抱きしめて、
数秒待つ。
相葉くんの胸から顔を上げた潤を見て
優しい顔して頭を撫でてる。
「潤、俺が相葉くんに着いてくから大丈夫、ね？」
潤「ん……ひとり、だめだよ…？」
「うん、俺がちゃんと着いてくからね」
彼の瞳を見つめてそう言うと
コクコク頷く。
ニノと智くんに潤を頼み、
相葉くんと部屋を出て少し経ったところで
口を開いたのは相葉くん。
雅紀「…………やっぱり残ってるよねぇ」
「うん……、家では大丈夫だから、仕事場になるとね」
雅紀「当分は連れションだぁ」
「ふは、何年ぶりかな」
俺らが誰かと一緒に行けばいい話だから、
彼の不安を煽るようなことにはならないけれど
彼にまた、怖いものが増えてしまったことが
どうも悲しかった。
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櫻宮 - ニノと潤くん。二人は見えない何かでつながってる気がする。。キミは弱くない。弱くなんかないよ。大丈夫。振り返って立ち止まりそうになっても。皆なら私たちならきっと絶対背中を押してくれるから。大丈夫だから。。彼がこれからずっと笑顔でいられるように。。 (2020年8月12日 19時) (
レス) id: 59853f2783 (このIDを非表示/違反報告)
櫻宮 - え、、何が起きるの？笑笑次が待ちきれない！ (2020年8月12日 19時) (レス) id: 59853f2783 (このIDを非表示/違反報告)
櫻宮 - いえいえ(笑)みんなが言ってる｢俺らにとって生きる意味が彼であるように彼にとっても生きる意味が俺らであってほしい｣私もそう思います。まさに持ちつ持たれつの関係、、ですね。 (2020年8月11日 9時) (レス) id: 59853f2783 (このIDを非表示/違反報告)
ヲ伽 -otogi-(プロフ) - 櫻宮さん» いつもありがとうございます(*^^*) (2020年8月10日 23時) (レス) id: a5fdc137e0 (このIDを非表示/違反報告)
櫻宮 - 誰か姫の沼から私を救って下さい(笑)可愛過ぎかよ。。笑笑そしてニノ。よかった。傷が浅くて。彼にとって愛情は何より大切で大事で。。それがよく伝わるなぁと思いました。 (2020年8月10日 22時) (レス) id: 59853f2783 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヲ伽 -otogi-
| 作成日時：2020年7月27日 13時
