532 / 最愛の証拠 ページ42
side S
雅紀「あともうひとつ、かずから伝言」
潤「……？？」
ふぅ、と息を整えてから潤の前に座り、
額と額をくっつける相葉くん。
雅紀「かずの声だと思って聞いてね？」
潤「ん…、……きく、」
潤はそっと目を瞑り、
相葉くんはそんな彼を見つめながら
頭を撫で、口を開く。
雅紀「“かずは、潤くんが生まれてきてくれて幸せだよ“」
潤「……っ、」
雅紀「“生まれてこなきゃよかったなんて思わないで“」
あの男の言葉が
彼の心を切り裂いたのはわかってた。
ニノは何より、
それを一番に拭いたかったんだ。
自分の傷の具合なんてそんなことよりも、
この子に、この言葉を。
潤「ん…っん、…かず…っ」
コクコク頷きながら
縋り付くように相葉くんに抱きつく。
少し揺れていたんだろう。
生まれてこなきゃ、と
彼の心が、少し。
そう思ってしまったことが
ニノが、俺らが一番悲しむとわかってるのに
少しでもそう思ってしまったことが
この子にとって悔しくて、悔しくて。
雅紀「潤ちゃんが生きてくれてること、俺ら誰より嬉しいんだよ」
「潤との未来がずっとずっと先まで見えることが何より嬉しいの」
智「潤ちゃんが生まれてきてくれて、心の底から嬉しいよ」
潤「うん…っうん、」
いつの間にか止まった震えと
俺らをちゃんと捉える瞳と。
強く頷くこの子の成長は、
俺らが何よりわかってる。
雅紀「かずに会いに行ける？」
潤「いくっ、あいたい…っ」
.
病院でニノに会った潤は、
ポロポロ涙を流してニノに抱きついて。
潤に会ったニノは、
優しい顔して潤を抱きしめてた。
.
.
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櫻宮 - ニノと潤くん。二人は見えない何かでつながってる気がする。。キミは弱くない。弱くなんかないよ。大丈夫。振り返って立ち止まりそうになっても。皆なら私たちならきっと絶対背中を押してくれるから。大丈夫だから。。彼がこれからずっと笑顔でいられるように。。 (2020年8月12日 19時) (
レス) id: 59853f2783 (このIDを非表示/違反報告)
櫻宮 - え、、何が起きるの？笑笑次が待ちきれない！ (2020年8月12日 19時) (レス) id: 59853f2783 (このIDを非表示/違反報告)
櫻宮 - いえいえ(笑)みんなが言ってる｢俺らにとって生きる意味が彼であるように彼にとっても生きる意味が俺らであってほしい｣私もそう思います。まさに持ちつ持たれつの関係、、ですね。 (2020年8月11日 9時) (レス) id: 59853f2783 (このIDを非表示/違反報告)
ヲ伽 -otogi-(プロフ) - 櫻宮さん» いつもありがとうございます(*^^*) (2020年8月10日 23時) (レス) id: a5fdc137e0 (このIDを非表示/違反報告)
櫻宮 - 誰か姫の沼から私を救って下さい(笑)可愛過ぎかよ。。笑笑そしてニノ。よかった。傷が浅くて。彼にとって愛情は何より大切で大事で。。それがよく伝わるなぁと思いました。 (2020年8月10日 22時) (レス) id: 59853f2783 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヲ伽 -otogi-
| 作成日時：2020年7月27日 13時
