527 / 開会宣言 ページ37
side A
1本目の収録が終わり
2本目まで小一時間の空き。
楽屋に戻るまでもないから、スタジオカーテンの裏で待機してた。
潤「ね、トイレいってくるね？」
和也「あ、ついてくよ？」
潤「んーん？だいじょうぶ、ひとりでいってみる」
和也「そっか、じゃあ携帯持ってって？
ちょっとでもなんかあったら電話してね？」
潤「はーい」
彼の大きな勇気。
それを無駄にしたくないから、笑顔で見送った。
「すごいねー……」
翔「うん…あの子の勇気はすごい」
体が震えるほど怖いものを、
なんとか克服しようと勇気を出す。
簡単に出るものじゃない。
俺らが計り知れるものじゃない。
智「夕飯はごほうびだな」
和也「お、どんな？」
智「魚」
和也「それあなたのごほうびじゃない( 笑 )」
そんなとき、
マネージャーが駆けつけてきた。
翔「なになに、どうした」
『松本さんの父親を名乗る人が訪ねてきて、
ガードマンを殴って無理に侵入したと……』
智「は？」
和也「そんなことある？」
「意味わかんない……父親って、」
“ 父親 “
その言葉に、みんなの瞳が揺らぐ。
彼から父親のことは聞いたことがない。
たぶん、彼自身も知らない。
本物？偽物？
和也「まって……潤くん遅くない？」
痛いほどに、重く絡み合った視線は
体を突き動かした。
無理に侵入した先に狙うのは
あの子しか居ない。
智「あの子が行くとしたら一番近いとこだ、」
彼が行ったであろうトイレまでの角を曲がった途端
聞こえてくる、女性の悲鳴。
その女性の視線の先には
首絞めの形でナイフを突きつけられている、彼。
ふざけるな。
ふざけんな、
野次馬の群衆をすり抜けて俺らが前に立つと
待ってましたと言わんばかりに目を輝かせる男。
嗚呼、
震える彼の身体を
早く抱きしめてあげたい。
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櫻宮 - ニノと潤くん。二人は見えない何かでつながってる気がする。。キミは弱くない。弱くなんかないよ。大丈夫。振り返って立ち止まりそうになっても。皆なら私たちならきっと絶対背中を押してくれるから。大丈夫だから。。彼がこれからずっと笑顔でいられるように。。 (2020年8月12日 19時) (
レス) id: 59853f2783 (このIDを非表示/違反報告)
櫻宮 - え、、何が起きるの？笑笑次が待ちきれない！ (2020年8月12日 19時) (レス) id: 59853f2783 (このIDを非表示/違反報告)
櫻宮 - いえいえ(笑)みんなが言ってる｢俺らにとって生きる意味が彼であるように彼にとっても生きる意味が俺らであってほしい｣私もそう思います。まさに持ちつ持たれつの関係、、ですね。 (2020年8月11日 9時) (レス) id: 59853f2783 (このIDを非表示/違反報告)
ヲ伽 -otogi-(プロフ) - 櫻宮さん» いつもありがとうございます(*^^*) (2020年8月10日 23時) (レス) id: a5fdc137e0 (このIDを非表示/違反報告)
櫻宮 - 誰か姫の沼から私を救って下さい(笑)可愛過ぎかよ。。笑笑そしてニノ。よかった。傷が浅くて。彼にとって愛情は何より大切で大事で。。それがよく伝わるなぁと思いました。 (2020年8月10日 22時) (レス) id: 59853f2783 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヲ伽 -otogi-
| 作成日時：2020年7月27日 13時
