509 / ぬくい日 ページ19
side A
そんな、ゆったりのんびりな日々を心がけてたのがよかったんだろう。
2月に入る2日前には、彼の不安定はなくなった。
潤「ねぇ？」
「ん？」
潤「ありがとっ」
退行はなかったから、彼は全てちゃんと覚えてる。
だから、あれから1週間後の2月に入った今日
俺らにずっと、ありがとうと言い回る。
「ふふ、いっぱい言ってくれてありがとう」
潤「いっぱいいっぱいね、ありがとうっておもうの」
リーダー、翔ちゃんときて
今度は俺。
ひとりひとり、丁寧にお礼を言い回るこの子が可愛くて
みんなでそれぞれ、ちゃんと聞く。
俺が終われば、
今度はニノ。
潤「かずっ？」
和也「ん？」
潤「ずっとずっとまえから、おしごと、なくしてくれてありがとっ」
潤ちゃんに言ってないはずのことを言うから
さすがのニノも驚いたように俺らを見る。
話してないよ、というふうに首を横に振る俺らを見て潤ちゃんに視線を戻すと
潤ちゃんは、くふふと笑う。
潤「ふふ、かずとおなじ」
和也「ん？？どういうこと？」
潤「かずのことなら、わかるのっ」
和也「……ふふっ、お見通しかぁ〜」
少し目を見開いて
でも優しく微笑んで。
ぎゅっと潤ちゃんを抱きしめて、
愛おしそうに頭を撫でる。
和也「ん、俺もありがとう」
潤「かず、いっぱいかんがえてくれてるの、うれしい」
和也「ふふ、だって潤くんのことだもん、自分のことと同じ」
潤「いつもありがとうかず、」
和也「ふふ、どういたしまして」
きゅ、と抱き締め返して感謝を伝える潤ちゃんに
ニノも、微笑ましそうに受け取る。
和也「がんばった潤くんにごほうびあるよ」
潤「わぁっ、なにっ？」
和也「なんだと思う〜？」
今朝、マネージャーから聞いた。
昨夜ニノが、ケーキ屋に寄って数十分車に戻ってこなかったこと。
それを知らない潤ちゃんは、
ニノに手を引かれてキッチンに連れていかれるがまま。
翔「ふふ、しっぽが見える( 笑 )」
智「わかるそれ( 笑 )」
なにっ？なにっ？ってニノに尋ねる潤ちゃんに
しっぽが見える( 笑 )
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 989人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
櫻宮 - ニノと潤くん。二人は見えない何かでつながってる気がする。。キミは弱くない。弱くなんかないよ。大丈夫。振り返って立ち止まりそうになっても。皆なら私たちならきっと絶対背中を押してくれるから。大丈夫だから。。彼がこれからずっと笑顔でいられるように。。 (2020年8月12日 19時) (
レス) id: 59853f2783 (このIDを非表示/違反報告)
櫻宮 - え、、何が起きるの？笑笑次が待ちきれない！ (2020年8月12日 19時) (レス) id: 59853f2783 (このIDを非表示/違反報告)
櫻宮 - いえいえ(笑)みんなが言ってる｢俺らにとって生きる意味が彼であるように彼にとっても生きる意味が俺らであってほしい｣私もそう思います。まさに持ちつ持たれつの関係、、ですね。 (2020年8月11日 9時) (レス) id: 59853f2783 (このIDを非表示/違反報告)
ヲ伽 -otogi-(プロフ) - 櫻宮さん» いつもありがとうございます(*^^*) (2020年8月10日 23時) (レス) id: a5fdc137e0 (このIDを非表示/違反報告)
櫻宮 - 誰か姫の沼から私を救って下さい(笑)可愛過ぎかよ。。笑笑そしてニノ。よかった。傷が浅くて。彼にとって愛情は何より大切で大事で。。それがよく伝わるなぁと思いました。 (2020年8月10日 22時) (レス) id: 59853f2783 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ヲ伽 -otogi-
| 作成日時：2020年7月27日 13時
