508 / ぬくい日 ページ18
side A
次の日。
朝起きた潤ちゃんは、
案の定ポロポロと涙を流してた。
それでも、
1年前も同じことがあったことと
彼には説明していなかった、放り出された時期がこの時期なのを
彼自身、自分で気づいたみたいで。
潤「……っ、まぁ…？」
「ん？どした？」
潤「ざわざわ…っする、」
「ん、おいで、ぎゅーしよう」
理由に気づけば、昨日まで不安定にはならない。
昨日あんなにひどかったのは、
やっぱり突然のことに驚いたのも含まれてた。
俺と2人でオフな今日は
3人がなるべく家事はして行ってくれて。
俺がすることはただひとつ、潤ちゃんの心のケア。
ソファを背凭れにして座り、
前から潤ちゃんを抱きしめる。
「ちょっと手冷えてるね…摩ってあげるね」
潤「………まぁ…あったかい…」
少しでも寒いと、放り出されたときのことを思い出してしまうから
家を常に暖かい状態にしては居るんだけど
やっぱりどこかで冷えてしまう。
彼をいつもの毛布で包み、彼の手を摩る。
潤「……これ、かずのにおいする」
「あ、そうそう。毛布ぎゅってしてから仕事行ったよ。
朝早くて会えないからって」
ニノは潤ちゃんと会えないことに不安がってたけど
今回は、分離不安はあまり強くないから安堵した。
でも、少しでも落ち着けるようにってニノの優しさ。
潤「ふふ、うれしい…」
「翔くんも電話してくれたもんね」
潤「ん、りーだ…もね、つくまで…でんわ、」
「ふふ、ね、潤ちゃん嬉しいね」
潤「んふふ、うれしい」
翔ちゃんはさっき、昼食前に電話してくれたし
リーダーなんか、家出てから仕事場着くまでずっと電話してくれてた。
ニノからはたぶん、もうすぐかかってくる。
誰もが途切れなく、潤ちゃんに声を聞かせる。
潤「まぁ、？」
「ん？」
突然呼ばれて返事をすると
ふぅ、と息を吐くから、顔を上げさせて覗き込む。
でもその顔は、しんどそうではなくて。
「どした？」
潤「ふふ、おちつくの…」
俺の服をきゅ、と握ってそう言うから。
可愛くて可愛くて、ふわふわな頭を撫でる。
「ふふ、よかった」
潤「あ…でんわ？」
「お、かずだよ、」
ニノからかかってきた電話に嬉しそうに出て、
俺に全体重を預けて安心しながら話してる。
そんな彼が愛おしくて、
また頭を撫でてあげると
嬉しそうに、胸にスリスリして。
ついつい、ぎゅ、と抱きしめ直した。
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櫻宮 - ニノと潤くん。二人は見えない何かでつながってる気がする。。キミは弱くない。弱くなんかないよ。大丈夫。振り返って立ち止まりそうになっても。皆なら私たちならきっと絶対背中を押してくれるから。大丈夫だから。。彼がこれからずっと笑顔でいられるように。。 (2020年8月12日 19時) (
レス) id: 59853f2783 (このIDを非表示/違反報告)
櫻宮 - え、、何が起きるの？笑笑次が待ちきれない！ (2020年8月12日 19時) (レス) id: 59853f2783 (このIDを非表示/違反報告)
櫻宮 - いえいえ(笑)みんなが言ってる｢俺らにとって生きる意味が彼であるように彼にとっても生きる意味が俺らであってほしい｣私もそう思います。まさに持ちつ持たれつの関係、、ですね。 (2020年8月11日 9時) (レス) id: 59853f2783 (このIDを非表示/違反報告)
ヲ伽 -otogi-(プロフ) - 櫻宮さん» いつもありがとうございます(*^^*) (2020年8月10日 23時) (レス) id: a5fdc137e0 (このIDを非表示/違反報告)
櫻宮 - 誰か姫の沼から私を救って下さい(笑)可愛過ぎかよ。。笑笑そしてニノ。よかった。傷が浅くて。彼にとって愛情は何より大切で大事で。。それがよく伝わるなぁと思いました。 (2020年8月10日 22時) (レス) id: 59853f2783 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヲ伽 -otogi-
| 作成日時：2020年7月27日 13時
