07.怒りの泉 ページ8
潤side
「…なんだよこれ…」
見出しが脳内から離れなくて、
記事の内容に目がいくものの読む気力がなかった。
社長「今朝、文春から送られてきたんだ。明日この記事が世に出る。…もちろん、心当たりなんてないよな？」
「ないですよこんなの」
翔「じゃあ誰がこんなデタラメ…」
雅紀「記者がこんなことまで調べられるわけないよね。…てことは、誰かがこのネタを売った…？」
和也「…潤くんのことを妬んでる人とか、恨んでる人がってこと？」
社長「…最近、人間関係で何かトラブルでもあったか？」
「いや、全く」
智「…全く予想もできないね…」
頭の中ですぐには整理できず、
家に帰って整理しようと思って、社長に許可を取ってその記事の写真を撮った。
社長「対応はどうする？」
「…記者会見はせずに、聞かれたら否定するだけにします」
社長「わかった」
「…ご迷惑おかけしますが、よろしくお願いします」
そう言って、俺は社長と皆に向かって頭を下げてから部屋を出た。
誰もいない廊下に響く、俺の足音。
そして、体内からふつふつと湧いてくる怒り。
いくら社長とみんなが相手でも、
あれ以上いると平静を装えそうになかった。
「…くそっ、」
抑えようとしても、怒りは容赦なく湧いてくる。
怒りを抑えようと無意識に自分の手のひらに爪を立てていたようで、
手のひらが少し赤くなっていた。
「…誰があんなデタラメ売ったんだ」
駐車場に出たところでそう1人で呟けば、
後ろから誰かに呼ばれた。
「…みんな」
翔「松潤、あんなデタラメ気にすんなよ」
和也「大丈夫だよ、あんなの放っとこう？」
2人がそう言ってくれた後、
リーダーと相葉くんが肩に手を回してくれた。
その2人の手が、やけに温かくて。
目頭が熱くなるのを感じながら、少し俯いて
" ありがとう " と呟いた。
.
『じゃあまた明日』
そう言ってみんなと別れて、
車に乗りこんでエンジンをかける。
駐車場から出て右に曲がるため、
ウィンカーを出そうとレバーに手をかけた。
でも手の震えのせいで、上手くレバーを押せない。
「……んなデタラメに動揺してんじゃねえよ」
あのデタラメの見出しにでもなく、
あのデタラメのネタを売ったヤツにでもなく、
今度は、自分自身に怒りが湧いた。
その怒りはさっきよりも抑えが効かなくて。
勢いよく、怒りに任せてアクセルを踏んだ。
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つ む ぐ ∴亀更新∴(プロフ) - 雅宗 潤美さん» ありがとうございます(；＿；)頑張ります！ (2018年1月28日 2時) (
レス) id: cfd42291d9 (このIDを非表示/違反報告)
雅宗 潤美(プロフ) - 続きが気になります！次の更新を楽しみにしてます！頑張ってください！ (2018年1月28日 2時) (レス) id: 06b5a4e25a (このIDを非表示/違反報告)
つ む ぐ ∴亀更新∴(プロフ) - ボーロさん» ありがとう(；＿；) (2018年1月8日 20時) (レス) id: cfd42291d9 (このIDを非表示/違反報告)
ボーロ - まさにお兄ちゃん感出て最高だった！！これからもファンとして期待してます！！ (2018年1月8日 19時) (レス) id: f9aebeac08 (このIDを非表示/違反報告)
つ む ぐ ∴亀更新∴(プロフ) - ボーロさん» 全然大丈夫よ！ 相葉くんがキーやな〜(笑) 翔くんの潤くんへのお兄ちゃん感出したかったねん(笑) (2018年1月5日 12時) (レス) id: cfd42291d9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：つ む ぐ
| 作成日時：2017年8月4日 17時
