40.瞳の中の愛 ページ44
潤side
翔「なんか、どうしても行かなきゃいけない用事があるからって」
和也「潤くんの退院だってのにね」
「ううん、仕方ないよ(笑)」
相葉くんは、そう嘘の理由をつくって
来ない方を選んだんだ。
来たくないのだろう。
智「もう帰る準備しちゃっていいんだよね？」
「あ、うん」
和也「じゃあカバンに詰めちゃおうよ」
翔「俺、退院の手続きしてくるわ」
「あ…、俺やれるよ？」
智「ダメダメ、じっとしてなさい」
「じゃあ…お願いします」
和也「ふふ、怒られてやんの(笑)」
「うるさい(笑)」
みんなが帰る準備をしてくれてる間、
俺はずっと窓の外を見てた。
俺の心は曇っていく一方なのに、
そんな俺の心を嘲笑うかのように
鳥たちが気持ちよさそうに鳴いてる。
─────── 諦めて話した方がいいのか
こう思ったのは何度目だろうか。
何度こう思っても、
やっぱり怖い。
この4人の存在が、大きくなりすぎたんだ─────
智「終わったよ〜」
「ごめんね、ありがとう」
翔「先生のところ寄ってから、裏口にマネージャーの車止めてあるからそれでみんなで松潤の家に行こう」
「ん、わかった」
和也「車椅子使う？」
「ううん、歩く」
無理しないようにと車椅子を使っていたけれど、
退院したら歩かなきゃいけないから、リハビリついでに歩くことにした。
立つ準備をしようと体を動かそうとすると、
翔くんが手伝おうと手を添えてくれた。
そのとき ────────
「 俺変わる…！ 」
開けた扉のところに、息を荒くして立つ彼。
和也「あれ、相葉くん？来れたの？」
雅紀「ん、断ってきた」
適当にそう返事をした相葉くんは、
その後にしっかりと俺を見た。
揺らがない意志があることが、瞳で分かる。
その意志がどんなモノかは、分からない。
雅紀「翔ちゃん、俺何もしてないからさ、そこ変わって？」
翔「あぁ、うん」
そう言って近付いて来た彼は、
さっきの翔くんと同じように俺に手を添えた。
そのせいで、彼の瞳がさっきよりも近くにある。
「……どうして…っ？」
自分の口から出た言葉は、
少し震えていて情けなかった。
相葉くんに見つめられた目も、
きっと涙ぐんでる。
雅紀「…もう、馬鹿だなぁ(笑)」
そんな俺を見て、彼はそう言った。
そして、優しく俺を抱きしめて
頭を撫でながら、こう言ったんだ。
雅紀「俺は、どんな松潤でも大切だって思えるから」
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つ む ぐ ∴亀更新∴(プロフ) - 雅宗 潤美さん» ありがとうございます(；＿；)頑張ります！ (2018年1月28日 2時) (
レス) id: cfd42291d9 (このIDを非表示/違反報告)
雅宗 潤美(プロフ) - 続きが気になります！次の更新を楽しみにしてます！頑張ってください！ (2018年1月28日 2時) (レス) id: 06b5a4e25a (このIDを非表示/違反報告)
つ む ぐ ∴亀更新∴(プロフ) - ボーロさん» ありがとう(；＿；) (2018年1月8日 20時) (レス) id: cfd42291d9 (このIDを非表示/違反報告)
ボーロ - まさにお兄ちゃん感出て最高だった！！これからもファンとして期待してます！！ (2018年1月8日 19時) (レス) id: f9aebeac08 (このIDを非表示/違反報告)
つ む ぐ ∴亀更新∴(プロフ) - ボーロさん» 全然大丈夫よ！ 相葉くんがキーやな〜(笑) 翔くんの潤くんへのお兄ちゃん感出したかったねん(笑) (2018年1月5日 12時) (レス) id: cfd42291d9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：つ む ぐ
| 作成日時：2017年8月4日 17時
