22.余裕face ページ25
潤side
「…ふっ。何？久々の再会に感動してるの？(笑)」
これまでの嫌味を返すように
俺の口からは、自然と嫌味が出てくる。
俺たち2人の間には
確実に、周りとは違う時間が流れている。
安藤「…あぁ、感動してるさ。…偉くなったもんだなぁ」
やっと気を取り戻したのか、
いつもの安藤に戻った。
走馬灯のように頭の中に流れている昔の映像が
俺のどこかを強く押し潰そうとしているけれど
…そんなの、慣れてる。
そんなことよりも今は、
コイツとの時間を楽しんでやろう。
「そりゃどうも。それより。刑事が、あんな記事売っていいの？」
安藤「お前を捕まえるためなら。…いや、お前を地獄に落とすためなら、なんだってするよ」
「ふふ。さすがだね、アンドーさん。変わってない。…でもね」
距離があった2人の間を詰めて、安藤に近づく。
まるで、
──────────…この20年を埋めるように。
「…俺もね、変わってないんだ」
このたった一言で、
また、余裕のない表情になる安藤。
あぁ、なんて
…気分がいいんだろうか。
自分を地獄に陥れた人間の、
余裕のない表情は
こんなにも、オモシロイ。
安藤「…甘く見るなって言いたいのか？」
「さぁ、どうかな」
安藤「…じゃあ、感動の再会の印に教えといてやるよ」
その一言と共に、少し笑みをこぼした安藤。
その表情は、昔見たモノと同じで。
心の奥が疼くのが、
全身の血が一瞬にして速く流れるのが
一気に感じ取れた。
「…なに？」
安藤「お前の資料、まだ残ってるからな」
「…だから？」
安藤「…お前の名前が公になったいま…」
それだけ言って言葉を止めた安藤。
難しい顔をして、
はたまた、少し笑みを含んでいて。
…読み取れない。
「…何が言いたい？」
深く掘り下げようとしたところに、
ポケットの中で震える俺の携帯。
渋々携帯を取り出すと、" マネージャー " の文字。
安藤「…大変だねぇ、松本潤さん」
「…、」
安藤「それじゃあ。…また」
" お前と会う用なんてない "
そう言いたかったけれど、きっと。
きっとまた、会うんだろう。
そのときは、どちらが有利に立っているのか。
また、状況はどうなっているのか。
.
駐車場の冷たい空気を肌に感じながら
「あぁごめん、もう駐車場に居るから。すぐ行く」
電話を取り、マネージャーにそう伝えて
ひとり、歩き出した。
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つ む ぐ ∴亀更新∴(プロフ) - 雅宗 潤美さん» ありがとうございます(；＿；)頑張ります！ (2018年1月28日 2時) (
レス) id: cfd42291d9 (このIDを非表示/違反報告)
雅宗 潤美(プロフ) - 続きが気になります！次の更新を楽しみにしてます！頑張ってください！ (2018年1月28日 2時) (レス) id: 06b5a4e25a (このIDを非表示/違反報告)
つ む ぐ ∴亀更新∴(プロフ) - ボーロさん» ありがとう(；＿；) (2018年1月8日 20時) (レス) id: cfd42291d9 (このIDを非表示/違反報告)
ボーロ - まさにお兄ちゃん感出て最高だった！！これからもファンとして期待してます！！ (2018年1月8日 19時) (レス) id: f9aebeac08 (このIDを非表示/違反報告)
つ む ぐ ∴亀更新∴(プロフ) - ボーロさん» 全然大丈夫よ！ 相葉くんがキーやな〜(笑) 翔くんの潤くんへのお兄ちゃん感出したかったねん(笑) (2018年1月5日 12時) (レス) id: cfd42291d9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：つ む ぐ
| 作成日時：2017年8月4日 17時
