＃7 和也 ページ8
「…潤くんっ…」
潤「ごめんね…かず…」
謝らなくていいんだよ、潤くん。
あなたは悪くない…
だけど、潤くんに謝らせてんのは俺なんだよね…
俺が、泣きそうな声してるから…
…このままじゃ、ダメだ。
せっかく、俺に話してくれたんだから…
精一杯、できることをやろう。
「…ねぇ潤くん。俺ができることはなに?」
潤「え?」
「潤くんのために、俺ができること」
潤「…いいの…?」
「うん、なんでも言って?」
潤「俺ね…、残り1か月、悔いなく過ごしたいの。だから、手伝ってくれないかな」
そうだよね…。
必ず、残された時間が1か月ってわけじゃない。
けど、もしかしたらそうかもしれない。
だから、潤くんにしたらこの1か月は貴重なんだ。
「うん、喜んで!潤くんのしたいこと、たくさんやろうね^^」
潤「ありがとう^^…にの、珍しく素直だね(笑)」
「そーゆーのはね、突っ込まなくていいの」
潤「んふふ(笑) …、」
やっと、お互いに笑えたと思えば。
潤くんの表情が、また暗くなった。
まだ、何かある…?
「…潤くん?まだ何かあるのなら、聞くよ?…話して?」
潤「…っ、」
「…潤くん…?」
潤「……か、…っず、」
「…潤くんっ…!」
俺は、勢いよく潤くんを抱き締めた。
…今度こそ、消えてしまいそうだったから…。
抱き締めた潤くんの体は、俺に伝わってくるほど震えていて。
とても、体に力が入っていて。
…泣いていて。
とても、小さく感じたんだ。
「…潤くん、大丈夫だよ。俺ずっとこうしてるから。話せるようになったら、話して?」
潤「……ぁ、っず…」
「うん、大丈夫、大丈夫。俺ずっとここに居るからね」
『かず、かず』
そう、確かめるように呟きながら震えて泣く潤くん。
あまりにも、儚くて。
今にも、消えそうで。
だから俺は、何度も何度も伝えたんだ。
『大丈夫、大丈夫。傍に居るよ。ずっとぎゅってしてるからね。大丈夫』
ぎゅっと、なんて言い方、俺はしない。
だけど…今の潤くんには、この方がいい気がしたんだ。
■
10分ほど経つと、潤くんは落ち着いてきて。
はっきりと、俺の名前を呼んだ。
潤「…かず…」
「ちょっと落ち着いたね^^」
潤「ん、…りがと」
「んーん、大丈夫」
潤「…のまま…いい…?」
「辛かったら、話さなくてもいいよ?」
潤「んーん、はなす…」
「ん、ありがと^^」
潤「……おれね……ちいさいとき……ぎゃくたいされてた……」
――――― 今、なんて……?
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ヲ伽 -otogi-(プロフ) - すいすいさん» ありがとうございます´`*！カイトいい曲ですよね、、（ ; ; ） (2021年8月6日 17時) (
レス) id: a5fdc137e0 (このIDを非表示/違反報告)
すいすい - おもしろいです。読んでいたら、テレビで、「カイト」が流れて泣いちゃいました。 (2021年8月6日 14時) (レス) id: fd76ce1517 (このIDを非表示/違反報告)
≫ じーゅん ≪ ∴亀更新∴(プロフ) - 潤翔さん» ありがとうございます^^早めに更新していきたいと思ってます^^ (2016年5月21日 21時) (レス) id: cfd42291d9 (このIDを非表示/違反報告)
潤翔 - 本当、泣いてしまいました。 また、更新されることを望んでいます (2016年5月21日 21時) (レス) id: 0891204a70 (このIDを非表示/違反報告)
≫ じーゅん ≪ ∴亀更新∴(プロフ) - Jun君好きさん» わわわわ嬉しいコメントありがとうございますっ！これからもがんばりますっ！ (2016年2月3日 23時) (レス) id: cfd42291d9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：つ む ぐ ＿＿ 。(元じーゅん)
| 作成日時：2014年3月20日 2時
