#35 和也 ページ37
潤「ごめんね…かず」
「なんで謝るの？謝らなくていいんだよ」
潤「ん…ありがと」
「それより…もう、大丈夫？ましになった？」
潤「ん、さっきよりはましになったかな」
あんなところに倒れてたってことは…
急な出来事だったんだろうな。
てことは…
「…近づいてるから…なの、かな」
本当は、こんなこと言いたくない。
だけど、状態を把握しておかないと、次に何かあったときにまた対応できない。
潤「それもあるとおもうけど…」
「他になにか思い当たることがあるの…？」
潤「…そろそろ…なんだと…」
「え…、」
予想してた言葉と違った。
実はちょっと体調悪かった、とか、
寝ちゃってて夢見ちゃった、とか。
そんな感じだと思ってた。
俺はたぶん、いま初めて。
―――――潤くんが、病気だと思い知らされた。
現実を甘く見すぎてた。
自分では理解した気でいても、
心の中では、大切な人が病気だということを受け入れきれてなかったんだ。
人間にとってあたりまえの『死』が、
俺にとっては遠いものでしかなかった。
潤「おれ…しょうがくせいのときの とけつ のまえにも、いっかいおなじことがあったの。だから、これが2かいめで…」
「だから…そろそろ…？」
潤「うん…」
「…そんなこと、させないよ」
潤「え？」
「俺が…潤くんのこと手離すわけないでしょ」
潤「でも、それがおれの うんめい で…」
「変える」
潤「え？」
「俺が、潤くんのその運命を変える。終わらすわけない…5人でいるって決めたんだよ…どんなカタチででもいい。でも…いなくなることだけは許されないんだから…」
潤「…かずっ、」
その瞬間
そっと、でも強く
潤くんが、俺を抱きしめた。
潤「おれっ…うんめいだから、しかたないっておもってた…けどっ、やっぱりおれ…おれっ、」
「うん、うん…ゆっくりでいいよ…？」
潤くんの次の言葉を待っていると
小さく、潤くんが息を吸う音が聞こえて
そして、潤くんが俺を抱きしめる力が強くなった。
潤「…いきたいっ…、みんなとっ、ずっと…あらし、で…いきていきたいっ…!」
初めて聞いた、潤くんの力強い言葉。
潤くんから伝わってくる、鼓動と、優しさ。
「生きようね…ずっと、ずっと」
生きよう。ずっと。
嵐5人で。
乗り越えようね、潤くん。
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ヲ伽 -otogi-(プロフ) - すいすいさん» ありがとうございます´`*！カイトいい曲ですよね、、（ ; ; ） (2021年8月6日 17時) (
レス) id: a5fdc137e0 (このIDを非表示/違反報告)
すいすい - おもしろいです。読んでいたら、テレビで、「カイト」が流れて泣いちゃいました。 (2021年8月6日 14時) (レス) id: fd76ce1517 (このIDを非表示/違反報告)
≫ じーゅん ≪ ∴亀更新∴(プロフ) - 潤翔さん» ありがとうございます^^早めに更新していきたいと思ってます^^ (2016年5月21日 21時) (レス) id: cfd42291d9 (このIDを非表示/違反報告)
潤翔 - 本当、泣いてしまいました。 また、更新されることを望んでいます (2016年5月21日 21時) (レス) id: 0891204a70 (このIDを非表示/違反報告)
≫ じーゅん ≪ ∴亀更新∴(プロフ) - Jun君好きさん» わわわわ嬉しいコメントありがとうございますっ！これからもがんばりますっ！ (2016年2月3日 23時) (レス) id: cfd42291d9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：つ む ぐ ＿＿ 。(元じーゅん)
| 作成日時：2014年3月20日 2時
