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「ふうぅぅうううっ、良かったでずぅ〜〜〜っ」
「よしよし、怖かったよなあ、日向」
２人に抱きついた日向の背を、優しく擦ってやる菅原。
澤村は険しい表情で辺りを見回している。何が起こるかわからないこの森の中では、どうも気が抜けないらしい。
「......一旦、成田のところに戻るか」
「だべな」
「成田さんも居るんですか!? よかったあ......」
ほっと息をつく日向。まだしゃくりあげてはいるが、涙は止まったらしい。
澤村と菅原は、日向の気持ちが落ち着くのをじっと待った。
＊
そして、日向がやっと泣き止み、３人で成田の見つけた基地へ移動しようと歩き始めた頃。
「大地さん!! スガさん!! 翔陽!!」
茂みの奥から、一際通る声を一層張り上げて走ってきた、烏野の頼れるリベロ。
その彼が、血相を変えてこう言った。
「大変ッス、久志が......!!」
＊
気がつけば大きな切り株の上に横たわっていた西谷。勢いよく飛び起きて、辺りを見て回るために立ち上がる。
すると、暫く歩いたところで、何かの遺跡のような光景を目にした。吸い込まれるように近づくと、ある一角に見覚えのある姿が。
「......！ 久志!!」
そう、そこに居たのは西谷と同じ烏野排球部員、木下久志であった。
座り込んだかたちで気を失っている木下の身を揺する西谷。最初こそ無反応だったが、やがて小さな呻き声がして、うっすらと目を開いた。
「ん...んん......あれ、ここ......？」
やや呂律の回らない口調の木下。意識を取り戻した彼に安堵した西谷だったが、どうも様子がおかしい。
「久志...？」
「.........」
「おい、久志!!」
虚空をさ迷う目線。名前を呼んでも返事をしない彼。腕を掴み、真正面から名を呼び直す。
「え、俺のこと...？」
彼は、聞き返してきた。
なにもかも知らないというように。
「というか、君......誰？ 喋ってるってことは...人間？」
俺、何も見えないよ。
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ゆぃ 木下推し - 続きがとても気になっています。更新頑張ってください。 (2018年4月20日 19時) (
レス) id: c0bf554f1b (このIDを非表示/違反報告)
かもめ - えっヤバイ泣く(((←澤村さんと菅さんかっこいい(泣)木下大丈夫かな…｡更新頑張ってください！ (2017年12月4日 19時) (レス) id: f91e668e34 (このIDを非表示/違反報告)
みかん - 木下大丈夫ですか？！更新待ってます！！ (2017年7月17日 13時) (レス) id: 391e8e1f2a (このIDを非表示/違反報告)
お稲荷さん - 更新待ってます！ (2017年3月28日 20時) (レス) id: ce477b9b81 (このIDを非表示/違反報告)
菅島さや衛門(プロフ) - 恋人未満(空中浮遊)さん» 空中浮遊さんの小説本当に大好きです！更新待ってます！！ (2017年3月20日 21時) (レス) id: fb8535b8cb (このIDを非表示/違反報告)
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