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「は……？ 澤村達が居ない！？」
「あぁ……教室が丸々、もぬけの殻だった」
食堂で雑談しながら海を待っていた黒尾と夜久。彼らは走って戻ってきた海に結果を訊ねて驚愕した。そりゃそうだろう。１２名という大人数を、夜寝ている間に連れ去るなんて無理な話だし、何より昨日は何も無かったのだ。
「昨日、俺１時過ぎにトイレに起きたけど、廊下通ったときはちゃんといる気配あったぞ！？」
「俺も２時前くらいに喉乾いて自販機行ったけど、キノシタくんとニシノヤくんに会ったぞ」
夜久と黒尾それぞれの証言に、海は唸る。とすると、少なくとも烏野陣に何かあったとすれば深夜２時から今朝海が様子を見に行った７時１５分頃の、約５時間１５分の間に事件が起きているのだ。
３人で机に身を乗り出してあれこれ悶々としていると、隣から声が掛けられた。
「先輩、もうすぐ集合ですよー！」
声の主はリベロ控えの１年、芝山だった。大方、体育館で監督に黒尾達を呼んでくるように頼まれたのだろう。
ふと時計を見やると、集合時間の５分前だった。黒尾は何か閃くと、芝山に訊ねる。
「……芝山、烏野のマネージャーと監督達は居たか？」
「えっ？あ、はい。いらっしゃったと思います……あの、ちょっといいですか」
「うん？」
芝山は少々泣きそうな顔を黒尾達に近づけると、ひそひそと語り出した。
「……実は、僕ずっと烏野のエースの人のサーブ練習に参加させてもらってたんですけど、今日はそのエースの……東峰さんが居ないんです。いつもなら廊下で会ったときとかには『おはよう』って声を掛けてくれるのに……それに、リベロの……えっと、ノヤさんも居なくて……」
言葉を紡いでいくにつれてだんだんと顔が歪んでいく芝山。そんなかわいい後輩の頭をくしゃりと撫でて、黒尾は立ち上がった。
「一先ず、体育館に行こう。そこで事情を知らない他の奴らも使って、烏野勢を探す」
「おう」
「わかった」
「はっはい！」
それぞれの意志を確認すると、黒尾は扉へと向かって歩き出した。
＊
次回、ちゃんと烏野勢出ます！！
多分
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ゆぃ 木下推し - 続きがとても気になっています。更新頑張ってください。 (2018年4月20日 19時) (
レス) id: c0bf554f1b (このIDを非表示/違反報告)
かもめ - えっヤバイ泣く(((←澤村さんと菅さんかっこいい(泣)木下大丈夫かな…｡更新頑張ってください！ (2017年12月4日 19時) (レス) id: f91e668e34 (このIDを非表示/違反報告)
みかん - 木下大丈夫ですか？！更新待ってます！！ (2017年7月17日 13時) (レス) id: 391e8e1f2a (このIDを非表示/違反報告)
お稲荷さん - 更新待ってます！ (2017年3月28日 20時) (レス) id: ce477b9b81 (このIDを非表示/違反報告)
菅島さや衛門(プロフ) - 恋人未満(空中浮遊)さん» 空中浮遊さんの小説本当に大好きです！更新待ってます！！ (2017年3月20日 21時) (レス) id: fb8535b8cb (このIDを非表示/違反報告)
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