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「さくちゃーん」
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部活が終わった玉森くんが
エナメルバッグ下げて手をひょろひょろ振って
私のもとへ来た。
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『もう帰る時間じゃない。
早く帰らなきゃお母さん心配するよ?』
「お母さん心配って笑。
もう小学生じゃないよ俺笑」
「ねー、今日もさ、ミツにあーだこーだ言われて。
俺よりチビなくせに腹立つわ」
って言ってクスッと笑った玉森くん。
見かけによらず時々すごいことをズバッと挟んでくるから
ちょっとびっくりするときがある
ちなみに先輩はサッカー部の顧問でもある
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『ミツじゃなくて北山先生でしょ!
それだけ頼りにされてるってことだよ』
「だったら許すけどね。
もうおとなしく帰りまーす。
さくちゃん今日もちゃんと早く寝るんだよ」
『もー!わかってるって!笑』
ふははっ、ばいばーいって自転車に乗って帰ってった。
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職員室に戻ってきてから色々してると
気がついたらもう20:30を回ってた。
先生方は次々と帰られて、取り残された私。
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ー ガラガラ
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「また一人で残ってんじゃん」
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『先輩っ...!まだ残ってたんですか?』
「校庭の端で1人ずっとボール触ってた。
気づいたらこんな時間になってたわ笑」
『もう帰られるんですか?』
「当番だからお前帰るまで帰れねーんだよ」
『あ、当番...!』
「ほら、口より手を動かせ」
って言ってコーヒー飲もーって給湯室に入ってった
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「はいA、
優男な北山先輩が入れてあげましたよ」
『わっ、ありがとうございま、、、
ってこれブラックじゃないですか!!!』
「え?お前ブラック無理だったっけ?
意外とお子ちゃまなんだな」
『お子ちゃまって...!!!』
私の隣のデスクにもたれながら
偉そうにコーヒーを飲む先輩。
むっかつく・・!
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作者名:yuzu | 作成日時:2017年6月10日 0時