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『チャイム鳴ったよー、座りなさーい!』
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『こら玉森くん!携帯いじらない!!』
「ガミガミ怒ってたらシワ増えるよさくちゃん」
と笑われる高校教師。
『もー、わかってるってばー。
っていうか玉森くん聞いてる?』
「さくちゃんなんか肌綺麗になった?」
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…携帯いじりながら上目遣いで一瞬こちらを見て
優しく微笑む白馬の白王子。
周りからきゃー!!!とか、
え、、、、とか、
どした裕太!?って表情豊かな生徒たち。
私を褒めたら機嫌が良くなることを
おそらくこの子たちはわかってて。
今のだってただのお世辞。
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ってことくらい分かってるのに、
それでも機嫌よくなってしまう単純教師。
櫻子A。
理科担当の私は理系女(リケジョ)を目指すために
そこそこいい大学には入ったものの、
なぜかそこまで真面目に見られなく、生徒たちにも
日々バカにされてるような教師になってしまいました。
おまけに苗字の櫻子から
さくちゃんと呼ばれるようにもなって、
同い年なのかってくらいタメな関係性になってしまった
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「ねーさくちゃん、そろそろ彼氏できたでしょ?」
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『彼氏なんて先生には夢の夢だよ笑。
ほら、192ページ開けて』
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・・・彼氏だってもちろんいません。
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教師になってからずっと。
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作者名:yuzu | 作成日時:2017年6月10日 0時