【キ.ヨ】9年目はきみと【9周年記念】

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「･･････は･･･？」





俺の耳を通り抜けた言葉




その言葉を理解した直後に

俺の顔はまた熱を帯びる







「･････やッ･･･お前それ･･･アレだろ幼馴染みとして･･･」




「えー？じゃあキヨは幼馴染みとしてって意味だったの？」




「ちがッ･･･！！俺はそうじゃなくって･････！！

･･････って･･･は･･････？」





待て


さっきAの奴



“私も”って･･････






「･･･A･････？」




「んー？」




「･･･もしかして俺の声･･･聞こえてた･････？」







目をぱちくりさせたAは

少し意地悪そうな顔で笑った








「ほんと･････お父さん達も見てる前で大胆にやってくれたよねぇ〜。」







「･････････ッッはぁぁぁあぁ！！？？」









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俺の身に起きた不可思議な現象






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「･･･おま･････だったらさっき何で知らねぇフリしたんだよ！！」




「え？だってもっかいキヨの口から聞きたかったんだもーん。」









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夢だけど



夢じゃない



夢のような出来事









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「･･･････」




「･････キヨ〜？」




「･･･････」




「聞こえないなぁー」




「･･･A････大人舐めんなよ･･･」




「･･･へ？･･････んっ･･･！？」







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夢から覚めても





なくならないもの







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「･･･ぷはっ･････き･･･きききキヨっ･･･！！！」



「好きだよ。Aのことが意味分かんないくらいずっと好きだ。」



「･････わっ･･･私･･･キスだって･････初めてなんだからッ････！」






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俺はもう



絶対に忘れたりなんかしない







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「大丈夫だって。俺は置いてったりしねぇから。」




「････キヨ･･･」




「時間の穴なんていくらでも埋められる。すぐに追い付ける。

だから安心して俺についてこい。」







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繋いだこの手は離さないから







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「･･･････キヨのくせに･･･カッコいいこと言うじゃん･････」




「言えってゆーなら何回でも言ってやるぞ？俺はAが･････」




「もっ････もういい！恥ずかしくて耐えれない････！！」






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一緒に歩んで行こう





俺達の歩幅で






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