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脇目も降らず一心不乱に走った
俺の中でずっと蓋をしていた過去
受け入れるには、残酷すぎる現実
Aの姿が18歳のまま止まっていた理由
言動がどこか幼く感じた理由
俺がいつどの時間に眠っても必ずAがあそこに居た理由
Aが9年前のことを詳しく覚えていた理由
全部、分かった
Aの世界は9年前から止まっていて
そして9年の間
Aはずっとあの夢の世界にひとりで居たんだ
「･･････ク･･･ソッ･･･！！」
悔しいような
腹ただしいような
忸怩とした思いが押し寄せてきて俺の目が霞んだ
Aのこと
嫌なこと
俺は全部忘れてのうのうと生きてきた
それなのに、俺は今までずっとAの所為にして
自分を正当化して
傷付いただなんて被害者面して
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『Aは俺との約束だって忘れてるし････』
『Aは･････いつもズルい･･･』
.
マジで
俺はどうしようもないクソ野郎だ
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『A、こーすけと実況撮ったぜ。』
『本当っ？見せて見せてーっ！』
『まだ編集してねーから駄目だー』
『えー？じゃあいつ見せてくれるの？』
『んー･･･そうだなぁー･････あ、』
『ん？なに？』
『Aさー、来週の日曜日･･･』
『日曜日？･･･あ、もしかしてぇー25日？？』
『ニヤニヤすんなっての。』
『あはは、で？25日がなに？』
『投稿日その日にするわ。』
『･･･えっ･･･？』
『その日なら忘れっぽいお前も
絶対忘れねぇだろ。
俺とこーすけのデビュー日。』
『･･･確かに絶対忘れないかも。
ちゃんと投稿したら教えてよねー？？
私がいちばんに見るから！』
『分かってた分かった。
んじゃお前の見てる目の前で
投稿ボタン押してやるよ。』
『もー、ムキになんないでって！』
『だからさ･･･毎年10月25日は･･･』
『一緒にお祝いしようね。』
『･････････』
『あれー？キヨ顔真っ赤だよ？』
『赤くねぇよ!!』
『えへへ、約束だよ？キヨ。』
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約束を守らなかったのは
俺だったんだ
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いちご丸 - 忘れられなくて戻ってきました・・やっぱり泣きました・・結婚してくださ(( (11月3日 15時) (
レス) @page50 id: 20a9a81cbb (このIDを非表示/違反報告)
いちご丸 - 泣いちゃうよ・・・こんなの・・大好きです (9月23日 1時) (レス) @page49 id: 20a9a81cbb (このIDを非表示/違反報告)
犬 - まじでこのさくひんは、かみすぎです！私もうめっちゃ泣きましたもん！そして夢の中という世界線がよすぎる！サボテンさんの作品もみてみたいです！さぼてんさんこれからも頑張ってください！さぼてんさんのこの作品大好きですー！ (5月28日 9時) (レス) @page50 id: bd93345aa8 (このIDを非表示/違反報告)
赤の黒犬 - 作者様のストーリーのバリエーションが多い上、凝ってる。超大好きです。最俺の絆とかホント良く分かる作品だし、何より相互の思いもきちんとしていて、ハッピーエンドで最高でした (2021年8月22日 18時) (レス) id: 514ce3668f (このIDを非表示/違反報告)
ﾅﾅｼﾉｶｵﾅｼ - はぁー...まだ17なのに、涙腺よわくなっちゃったかなぁ？二作続けて読み切っちゃったけど、あぁーだめだ、枕に敷いてたタオルべちゃべちゃだぁ...こんないい作品生み出してくれてありがとうございます！！ (2020年9月21日 19時) (レス) id: a9fdfc0aa8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さぼてん
| 作成日時：2018年10月17日 7時
