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第二十二話:深紅とミルクティー ページ25

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「そ、そんな事ありません!私なんかが……」
『"完璧な筈ない"……だろう?』
「!」

エーミールは自分が言おうとしていた言葉の先を言われ、思わず口を噤んだ。反対に深紅の彼女は言葉を続ける。

『私とて同じだ。周りは私を完璧だと言うが、別段そんな事は無い。ただ周りの評価に自分を合わせているだけだ。何時だって、理想の自分であろうと藻掻いている───唯の子供だ』

そう語る彼女の横顔は何処か悲しそうだった。

「……貴方は完璧ではないのですか」

気が付けば、エーミールはそんな事を口走っていた。彼女は驚いたように瞳を見開く。しまった、と思ってももう遅い。出てしまった言葉は取り消せない。

たらり、と背中に汗が伝った。


怒らせた。


彼女が口を開く。エーミールは思わず目を瞑った。


『そう、そうだな。私は完璧じゃない。今だって問題集の応用問題が解らなくて困っている唯の高校生だ』

それは、何時もの鉄面皮が剥がれて、椿木Aという一人の少女が顔を出した瞬間だった。孤高の女王と呼ばれた彼女が、初めて人間らしい顔をしていた。

『だから、江見。君が私の完璧では無い部分を埋めてくれ。やってくれるか?』

Aが飾らない素朴な微笑みで問い掛ける。エーミールの答えは決まっていた。


「はい、喜んで」

────私は、副生徒会長ですから。


柔らかい、彼の優しさを閉じ込めた様なミルクティー色の髪が、空いた窓から吹き込んだ風に靡いた。





────────
───

どうも皆様、爺こと鶴木でございます。

只今私とても混乱しているのですが、まずは高評価、お気に入り登録をして頂いた皆様に格別の感謝を。お陰でお星様に色が着きました。


えーー、バグですかね??見切り発車の作品に順位が着いているのですが。

ヒット数も昨日の時点で凄かったのですが今日はまた凄いことになってますね。一体どういう事でしょうか。

兎も角、沢山の方にこの作品を読んでもらっている事に変わりはございません。本当に本当に本当にありがとうございます!


この鶴木、精一杯精進して参りますので、今後とも宜しくお願い致します。

感謝の気持ちを書かせて頂くために、いつもより多めに紙面を余らせたのですが、もう尽きそうです……


それでは、私の話はここまでに。

まだ続くタイラントクイーンの改革劇をお楽しみ下さいませ。



2020年 8月4日 鶴木




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鶴木(プロフ) - しおりんさん» ありがとうございます! (2020年9月13日 13時) (レス) id: 9ab679ed16 (このIDを非表示/違反報告)
しおりん(プロフ) - あ″ぁ好き!シナリオ面白いです(*´∇`*)本当に!いい展開! (2020年9月12日 23時) (レス) id: 527cd6ca75 (このIDを非表示/違反報告)
鶴木(プロフ) - Tさんさん» ひゃー!ありがとうございます!!女王様主人公大好きなので動かすのが楽しいです……更新頑張ります!! (2020年8月9日 18時) (レス) id: 9ab679ed16 (このIDを非表示/違反報告)
Tさん(プロフ) - 主人公の性格と世界線が凄い好きです…! もう、好きです!(2回目)無理しない程に頑張って下さい!応援しております〜、 (2020年8月9日 14時) (レス) id: 0fb9fed1ca (このIDを非表示/違反報告)
鶴木(プロフ) - #よにん。@変人系カップル&シトラ教教組さん» ありがとうございます!頑張ります! (2020年8月5日 16時) (レス) id: 9ab679ed16 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:鶴木 | 作成日時:2020年7月20日 22時

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