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kr side
今日は午後から実写動画の撮影。
俺はお馴染みのスタジオに向かっていた。
＿＿きりやん？
え、まって、今なんか後ろからすっっっっごい恐ろしいこと聞こえた。
俺ずっと無言だったしアフロだって着けてないのに、なんで分かったの？？！
動揺する気持ちを押し殺して歩き出した。
とにかく反応しちゃだめだ…！！
『待ってよきりやん！
俺のこと、覚えてないの…』
え、この声って
聞き覚えのある声に思わず振り向くと、そこには今をときめくアイドルグループのセンター兼俺らの友達、Aがいた。
彼は変装のためのマスクを下げて、自分だと主張していた。
「ばかっっ！！バレたらどうするの」
思わず帽子を深く被らせた。
結構な勢いで被せたから痛くなかったか不安に思って顔を覗き込むと、Aはなんだか嬉しそうにしていて
『やっぱりやんだ〜』
俺より少し小さい彼は、そのまま俺の胸に飛び込んだ。
野郎に抱きつかれたのに、不思議と嫌な気持ちがしない。
香水の良い香りが鼻を掠めた。
彼の背中に回すことができなくて、行き場をなくした腕を漂わせていると
俺の首に顔を埋めていた彼と目があった。
『元気だった？』
鼻と鼻が触れ合うほどの距離で見た彼は、眩しくて直視出来なかった。
元々整っていた顔が、沢山努力したのだろう唯一無二の美しさを放っている。
俺達が知らない、アイドルのAだ。
「ア、ウン。ゲンキダッタヨ。」
高校の時よりスキンシップが過激になったなぁ…なんて真っ赤な顔とは裏腹に冷静になっていると、何者かの足音が聞こえた。
「どちら様ですか？」
そこには顔を顰めたなかむがいた。
「ほんっっっっっとにごめん！」
ワイテスタジオにて腰を折って謝るなかむ。
「やんに抱きついてるのがAって気づかなくて…！！」
『いいよ別に、俺も変装してたし笑』
あの後、玄関前で騒ぐのもなんだとスタジオ内にAを招待したのだ。
今日はオフの日らしく、彼は実写動画の撮影を見学することになった。
なんであんな所を歩いていたのか、自分でも分からないらしい。
……だいぶ疲れてるなぁ。
俺らと馬鹿なことやって騒いでいた高校時代から一転、上京して厳しい芸能界で必死に生きてきた。
俺にいきなり抱きついたのは、きっと安心したからだ。緊張の糸が一気に解れたのだろう。
あどけない笑みからそれを感じ取ったからなかむも許可を下したんだと思う。
実際、俺らも再会できて嬉しいしね。
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melon(プロフ) - うわああああああ待ってましたぁぁぁあああ！！！作者様のペースで大丈夫です！！！更新ありがとうございます( ´ཫ` ) (2023年4月19日 10時) (
レス) id: a297110251 (このIDを非表示/違反報告)
あまむ(プロフ) - melonさん» ありがとうございます！そうなんですね👀✨めちゃくちゃ喜んでます…！私生活が落ち着いてきたので続きを書き始めようと思います。 (2023年4月18日 20時) (レス) id: d1b48f25f7 (このIDを非表示/違反報告)
melon(プロフ) - また見に来てしまいました……面白すぎです…２〜３日に１回は見てます… (2023年4月17日 0時) (レス) id: a297110251 (このIDを非表示/違反報告)
あまむ(プロフ) - アイさん» ありがとうございます！嬉しすぎるので更新、頑張ります💪🏻💪🏻 (2023年3月21日 0時) (レス) id: d1b48f25f7 (このIDを非表示/違反報告)
あまむ(プロフ) - melonさん» ありがとうございます！嬉しいです✨ (2023年3月21日 0時) (レス) id: d1b48f25f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あまむ | 作成日時：2023年3月18日 0時
