Let's meet again at the time of twilight【誰ソ彼ホテル】 Ⅲ (ページ6)

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96話ページ6

「な、なんでそれを·····」

図星だったのか、途端に遥斗くんの目が泳ぎ出す。

『ド派手な顔して超絶チャラい感じ見せておきながら実はくそ真面目で仕事のことばっか考えてるはずの遥斗くんがまさかそんなだなんて··········』

「Aちゃんすごい驚きながらグサグサ言うのやめてくれるかな？」

「まじですか阿鳥パイセン！女取っかえ引っ変え！！！！！」

「ちょ、誤解しないで、それは昔の話で最近は一切してな·····」

「牛丼屋並に回転率いいじゃないですか！！！！」

『音子··········』

すごくきらきらした目で叫ぶ妹に若干引きながら私はつっかかる部分を繰り返す

『昔の話？』

「そ、そうだよ、いまは普通に好きな人g·····」

「うらやましいよね、僕には絶対できない芸当だ。」

遥斗くんの言葉を遮り大外さんが言った。

「いろんな味をちょっとずつ！一番いい食べ方ですよ！！！」

「食べ方とか言わない！」

『と、とにかく最近はやってないのね、昔の話ってこと？』

「そうだよ·····というか、俺だってすきで取っかえ引っ変えしてるわけじゃないんです！いつも振られるんですよ！！！」

「後腐れがなくて、とてもいい。」

遥斗くんの言うことはだいたい肯定していく大外さん。圧倒的信頼だ。

「でも、直ぐに新しい女の人と付き合えるからいいじゃないですか。女の子にはパイセンから行くんですか？」

「·····ちがう」

大人しく話すことにしたらしい遥斗くん。

ざわざわとしていた心内だったが、過去の話と割り切ってくれたようす。

過去といっても、口振りからして、やめたのはきっと一、二年程度前なんだろうな·····

「そこが凄いですね、入れ食い状態」

『さすが昼食休みに女社員に囲まれる遥斗くん』

「全然すごくない、嬉しくない。一人の女性と長く付き合いたい。」

そういう遥斗くんと、バッチリ目が合ってしまい私は慌てて目をそらした。