【鬼滅の刃】彩フ刃二願ヒヲ

17 ページ44

それから4日間は炭治郎と共に行動した。

鬼は序盤にかなり倒されたらしく、ほとんど出没しなかった。



ほとんど炭治郎との雑談で終わった。

お互い積もる話もあったし

修行のことや、先生のこと

たくさん話し合ったが






お互いに、家が鬼に襲われた時の話はしなかった。


否、できなかった。






＿＿＿＿＿




最終選別.7日目 早朝＿＿＿






私たちは最終選別を生き残り、最初の地点に戻ってきた。




「おかえりなさいませ。」

「おめでとうございます。ご無事でなによりです。」



一週間ぶりに見るそっくりな2人の子供は相変わらず無感情だった。

私は辺りをぐるりと見回す。

生き残ったのは私を入れてたったの5人

もっと沢山いたのに·····

あの手鬼の時にあった人も死んでしまったのか·····





悲しみに打たれながら辺りを見回すと見慣れた黄色の髪を見つけた。

よかった、善逸いる。


滅茶苦茶私の方凝視してくるけど。

怖いんだけど。

え？もはやこれ睨んでるよね



あれ·····？伊之助は·····まさか·····



「で？俺はこれからどうすりゃいい？刀は？」

目つきの悪い男の子が声を上げた。




「まず隊服を支給させていただきます。体の寸法を測りそのあとは階級を刻ませていただきます。」

「階級は初めに言った十段階ございます。今現在皆様は一番下の癸でございます。」



階級·····か、飛び級とかあるのかな？



「刀は？」

「本日中に玉鋼を選んでいただき刀が出来上がるまで十日から十五日ほどとなります。」



あの目つきの悪い子先程から刀しか言わない。




「さらに今からは鎹鴉付けさせていただきます。鎹鴉は主に連絡用のカラスでございます。」



白い髪の子がぱんぱんと手を叩くと、空からカラスが飛んできて、私の肩に止まった

ふむ·····この子が大事になってくるんだね

ちらりと善逸をみると、その手に雀が止まっていた。


「え？カラス？これ、え、雀じゃね？」

『ぶっ·····』


思わず吹き出す

可愛いスズメが手に乗っている。本人は混乱しているけど。




「ｷﾞｬｧ!」

私が笑っていると、後ろからバサッと羽ばたくような音と、カラスの鳴き声がした

振り返ると目つきの悪い男の子がカラスを投げ飛ばしている

ひどい·····

18→←16

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す