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「ていうかいつまで敬語でいるつもりなの!?同い年くらいじゃないの!?」


とまたわぁわぁと喚く善逸さん。


『私は···15歳ですけど·····善逸さん一個下とかですか?』

「いや16だけど!?一個上だけど!?なんで下だと思ったの!?酷くない!?」

『いや·····うるさいですし·····』

「Aちゃんひどいよぉおおおお!」





善逸さんは今度はおいおいと涙を流す。

あーあー、泣いてしまった

私は懐から小さな手ぬぐいを取りだしてそっと顔を吹いた





「えっ!?天使!?」

『いや何を言ってるんですか?』

「口悪い天使!!!」

『·····うーん、善逸さんは妙に母性本能を擽られますね』

「子供っぽいってこと!?」






その後も鬼が襲ってこないのをいいことにぐたぐたと会話し、強制的に呼び捨てと敬語抜きを命じられた

この人も感情の色がコロコロと変わる

·····次郎みたいだな

ふと思い出してズキンと心が痛んだ。






『夜は鬼が活発に活動していて眠れないし···朝になったら交代で休もっか。』

「うん、そうだね!それがいいんじゃないかな」

『それでもやっぱお腹くよね·····おにぎり持ってきたけど食べる?』

「んえ?いやいいよAちゃんのが無くなっちゃうし」

『大丈夫だよ、ふたつあるから。食べたら明日用の食料を一緒にとろう』

「ほんと天使!!!結婚して!?」





と軽々しく口走る善逸に1発(腹パンを)入れてから私はおにぎりを頬張る

先生の小屋で作ってきたおにぎりは、時間がたち冷たく固まっていた。

だけど幼い頃から作っていた塩むすびはとても懐かしい味がした。




「美味しい!!!こんなに美味しい塩の握り飯初めて食べた!!」

『そんなに?どんだけ美味しくないもの食べてきたらそうなるの?大丈夫?家あった?』

「いやあったよ!!可哀想な人を見る目で見ないで!?ちゃんと美味しい物食べて生きていたよ!」




なんだろう、疲れるようで落ち着くなぁ

この感じ。

善逸といると楽しい、そう思った。

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設定タグ:鬼滅の刃 , 原作沿い   
作品ジャンル:アニメ
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結葉(プロフ) - ねむるさん» コメントありがとうございます!髪飾りの設定は私も気に入っているので使っていきたいなぁとおもってます〜!情報ありがとうございます!すごく助かります!!! (2019年8月24日 16時) (レス) id: 7cf9ebc6d4 (このIDを非表示/違反報告)
ねむる(プロフ) - 禰豆子とお揃いの髪飾りつけてるって設定めちゃくちゃエモいです......余談ですが助けてくれた男の人()多分13歳に最終選別受けて鬼殺隊に入ったと思います! (2019年8月24日 15時) (レス) id: f070b83cbf (このIDを非表示/違反報告)
結葉(プロフ) - ただのアニメ好き☆さん» ありがとうございます!すごくうれしいです!がんばります! (2019年8月24日 14時) (レス) id: 7cf9ebc6d4 (このIDを非表示/違反報告)
ただのアニメ好き☆(プロフ) - お話読ませていただきました!とっても素敵で、読みやすいです!これからも体調に気をつけて更新頑張ってください!応援しています! (2019年8月24日 13時) (レス) id: 4ee9350697 (このIDを非表示/違反報告)
結葉(プロフ) - ユキさん» いつも来てくれてありがとう!鬼滅は設定が楽しいぶん細かいから設定ミス多くて死にそうだよ(((( とりあえずがんばる! (2019年8月24日 10時) (レス) id: 7cf9ebc6d4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:結葉 | 作成日時:2019年8月24日 3時

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