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『えっと、あの、炭治郎·····?』




理解の追いつかないまま、私は炭治郎に手を引かれ山の奥へと歩いていっている。



炭治郎は無言で私の手を引きながら数歩前をあるく

こんな炭治郎初めてだ、何も言わずにいなくなったから怒っているのだろうか

いやそんなことよりなぜだろう、

なんでこんな所に炭治郎がいるんだろう·····

なにかあったのかな、大丈夫なのかな





ぴたり


鬼の気配が一番薄い場所で、炭治郎はピタリと止まった






『炭治郎·····?』




私が炭治郎の顔を覗き込むように隣に立つと




「っA·····」




突然、抱きしめられた




『え·····』




視界いっぱいの暖かい色

懐かしい香り


驚きと不安と懐かしさが相まって、私の目から大粒の涙があふれる

そこで気づいた

炭治郎も震えている




『炭治郎·····』




私を抱きしめる逞しくなった背中をポンと叩く。

軽く鼻をすするような音がした

突然いなくなったらから、驚かせてしまったんだな·····





「生きてたんだな·····よかった」

『うん·····ごめんね·····』

「謝らなくていい、生きててくれたならそれでいいんだ·····」

『ありがとう、炭治郎』





背中を優しく叩く手を止め、私は炭治郎を放した

炭治郎の目からはまだ涙が溢れている

私は羽織の袖でそっと炭治郎の涙を拭い、笑う





『大きくなったね·····炭治郎』

「あぁ、Aもな。」





炭治郎もにこりと笑う。

その笑顔を見て、ふと思い出した

そうだ、なぜ炭治郎がこんな所に?

炭治郎は鬼の存在も知らなかったはずなのに




····まさか·





『炭治郎はどうしてここにいるの、?何かあったの!?』




嫌な予感がして、私が早口でまくし立てると、炭治郎は、静かに口を開いた





「·····家が·····鬼に襲われた」

『っ·····』

「それで·····みんな食われて·····禰豆子は·····」

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設定タグ:鬼滅の刃 , 原作沿い   
作品ジャンル:アニメ
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結葉(プロフ) - ねむるさん» コメントありがとうございます!髪飾りの設定は私も気に入っているので使っていきたいなぁとおもってます〜!情報ありがとうございます!すごく助かります!!! (2019年8月24日 16時) (レス) id: 7cf9ebc6d4 (このIDを非表示/違反報告)
ねむる(プロフ) - 禰豆子とお揃いの髪飾りつけてるって設定めちゃくちゃエモいです......余談ですが助けてくれた男の人()多分13歳に最終選別受けて鬼殺隊に入ったと思います! (2019年8月24日 15時) (レス) id: f070b83cbf (このIDを非表示/違反報告)
結葉(プロフ) - ただのアニメ好き☆さん» ありがとうございます!すごくうれしいです!がんばります! (2019年8月24日 14時) (レス) id: 7cf9ebc6d4 (このIDを非表示/違反報告)
ただのアニメ好き☆(プロフ) - お話読ませていただきました!とっても素敵で、読みやすいです!これからも体調に気をつけて更新頑張ってください!応援しています! (2019年8月24日 13時) (レス) id: 4ee9350697 (このIDを非表示/違反報告)
結葉(プロフ) - ユキさん» いつも来てくれてありがとう!鬼滅は設定が楽しいぶん細かいから設定ミス多くて死にそうだよ(((( とりあえずがんばる! (2019年8月24日 10時) (レス) id: 7cf9ebc6d4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:結葉 | 作成日時:2019年8月24日 3時

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