『d!』【旧校舎の浮遊人】『学パロ・em』 (ページ24)

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【二人ともそんな露骨に落ちこまないでくれ…悪かった。せけどつまらない事で喧嘩して欲しくなかったんだよ】

困ったようにわずかに笑ったAさんを見てると申し訳なくなる、それはオスマンさんも同じだったようでお互いに、再度謝った。そしてオスマンさんは無事にAさんの手料理を食べて満足したらしい。にっこにこでAの隣で自身の弁当を食べていた。

なんで、ちょくちょくAさんのこと狙うねん。

俺が先に見つけたのに。

俺が…………

【エーミール君】

『…なんですか？』

【今日はここに連れてきてくれてありがとう…賑やかで楽しい。エーミール君のおかげだよ】

『！…ふふ、良かったです。Aさんが楽しいと、私も嬉しいです』

【…んふふ、そっかぁ】

そう言うとAさんはピンク色の瞳を溶けさせる。大概は私に向けられるその微笑みは特別感があって嬉しく思う。最近は笑う頻度が増えたからなのか他の人にも向ける時がある

しかし、今回は…ちょっとその微笑みは控えて欲しかったなと、頭を抱えた。

この生徒会室で彼女が目立たないわけが無い、Aさんが気になって見ていた人は今のを見ていたはずだ。この笑顔で落とされた人を私は二名ほど知っている。

前例がある以上、私はこの笑顔を誰にも見せたくなかった

『氷室ちゃん、いやAちゃん。やっぱエーミールはやめて僕にせぇへん？』

『大ちゃん？？川泳ぎしたい感じ？今なら三途の川で泳がせてやれるけど。というかそもそもエーミールとも俺は認めない。Aは俺と暮らすもんね、ちっちゃい時約束したもんね？？』

『はんっ、そんな幼稚な約束今更本気にしとるわけないやろひとらん、現実見ろや。Aさん俺と第一コミュニティ作るか』

【……第一コミュニティを作る…？初めて聞いた言葉の使い方だね。捏島君の言い方からは…建物を作るとかそう言う言い方ではないし…それは一体なんだい？何を作るんだ？】

『そりゃ、か"ｯ！？』

『先輩キショいっす。流石に』

【第一コミュニティとは…？第一は順序の一番初め…コミュニティは共同体…地域社会…などの意味だ…それは分かる……だが………………………】

『コネシマさん！！Aに自分ワールド展開した言葉ぶつけんといてください！』

『チーノお前そのままA守っとけ、先輩は俺が殺す』

『Aサンは良くも悪くも純粋やな…』